帽子のマナー
秋になると帽子が一段とおしゃれに見えることがあります。最近は、種類もデザインも豊富で、男女問わず様々なかぶり方があるようです。
さてこの帽子、一般的には室内で帽子は脱ぐものと考えられていますが、カフェに行けば、ニット帽やベレー帽などをかぶったままで食事をしている人も見かけます。
そもそも帽子は、中世の時代に生まれた西洋の文化で、日本に入ってきたのは明治時代です。しかも先述の通り、現代はベレー帽やニット帽、デザイン性の高い中折れハットなど、カジュアルからフォーマルまで、あらゆる帽子があります。状況次第で、また男性と女性では帽子のマナーが異なることもあります。ここで整理してみましょう。
<男性>室内や、目上の人に挨拶をする時は脱ぎます。その際には、帽子の内側を見せないように持つのがスマートです。また、挨拶の際に帽子を脱がず、つばのところに手をやって軽く持ちあげるような格好をするのも良いとされています。また、カフェ、空港、ホテルのロビーなど、公共の場はかぶったままでも良いという見方も最近はあります。
これは、現代の帽子が中世のシルクハットのように威圧感を与えるものではなく、アクセサリーのような役目を果たしていると考えられるからです。
<女性>女性の帽子は、男性と違って服装・アクセサリーの一部とみなされきた歴史があり、室内でも脱がなくていいという考え方もあります。ただ、野球帽や麦わら帽子は、男性の帽子と同様に室内では脱ぎます。
<冠婚葬祭>冠婚葬祭は男女共に帽子は脱ぎます。葬儀の際に、女性が頭にちょこんと乗せる黒いレースなどがついたトーク帽子は脱ぎません。トーク帽子は、黒い手袋とセットで、親族、近親者のみが身につけるものです。また、国歌が流れる際も帽子は脱ぎます。
素敵な帽子も、マナーを間違えると素敵ではなくなります。周囲の人や状況に合わせて、帽子のオシャレを楽しみたいものです。