F&Aレポート

課題多し敬語・言葉づかい 〜より丁寧に、よりスマートに使いたい「ございます」

 ビジネスマナー研修の中で、最も「課題感」が高く、お悩みが多いのが「敬語・言葉遣い」です。職種や年齢に関わらず、多くの人が苦手意識を持っているのを感じます。

 「言葉」への興味や意識を持ち、常にアップデートしていかなければ、時代についていけなくなると言っても過言ではなさそうです。

 さて、そんな中でも日常耳にする機会が多いだけに、なんとなくあいまいになりやすい「ございます」の意味や、気をつけたい使い方について確認しておきたいと思います。

「ございます」の2つの意味

  1. ある。「〜が有る、在る」、「〜があります」という表現を、より丁寧にしたのが「〜がございます」
  2. 「です、ます」を、より丁寧にした表現「〜でございます」

正しい使い方

  1. こちらに窓口がございます
  2. ご説明したいことがございます
  3. お疲れ様でございます
  4. 私は田中でございます

気をつけたい使い方

  1. 「こちらは山田様でございます」→ ○「こちらは山田様でいらっしゃいます」
    他者を紹介する際は「いらっしゃいます」がふさわしい
  2. 「資料はございますでしょうか?」→○「資料はございますか?」
    「ございます」+「でしょうか」丁寧語を重ねるとくどい印象に。「ございますか」は、より丁寧な表現で敬意を示しているので、失礼はない。