はじめに
ウェザーニュースのHPによると、今日10月20日は秋の最後を飾る雑節(ざっせつ)である「秋の土用(あきのごよう)」の入りにあたるそうです。しかし、松山の最高気温は29度。暑くて夏です。どこにいってもエアコンが稼働していました。
19年ぶりの台風30号が発生して、日本の南から西に進んでいます。台湾を経由して中国大陸に向かいそうな予報も出ていましたが、来週後半にはカーブを切って大きく東の方に回り込んでくる感じです。多分、気圧配置、水温、偏西風などの要素から、台風もどうなるかわからない状況なのでしょう。
先月、事務所のサーバー周りを整理するめに金属製のラックを購入ました。サーバーだけでなく、事務所全体の通信回線やセキュリティのツールがあって、放っておくと雑然としてしまうので、ラックの中にまとめました。搬入した業者さんの話によると,ラックといえども、納品にすごく時間がかかっていて,これから注文するといつになるかわからないということでした。メガネ屋さんに行った時も,少し高めのレンズは戦争のため入手困難とのことです。イラン戦争が起きたときに、モノがなくなるという話が出ましたが、硬直状態にある今になってモノ不足が現実的なものになっています。
今週の愛媛
先々週、松山市駅前の広場ができたという話をお伝えしましたが、今度は松山城の堀之内公園が整備されたという話です。金沢には兼六園があり、高松には栗林公園があります。堀之内公園は、今のところ「広場」のように見えますが、歴史のある場所だけに、ある程度の開発が行われ、広場は広場として市民の憩いの場所になれば良いと思います。市駅前だけだと小規模ですが、堀之内の整備が進むと、松山市駅というターミナルから、堀之内~松山城~大街道という面白い動線が出来そうですね。
今週考えたこと
日本では、100年企業というとすごいなと言われることが多いです。京都に行くと、400年企業というのもざらにあるでしょう。しかし、100年つぶれず維持できたという点はすごいことですが、企業価値は継続の長さだけではありません。評価されるのは、100年続いたことではなく、市場の変化を捉えて結果として100年継続したことではないかと思います。
具体例が思いつかなかったのですが、100年前は着物を販売していた会社が、まったく別の業種になっているとか。そう考えると、続くだけでなく、いったん閉じてまた新しい会社として出発したことも評価されるべきではないでしょうか。企業として必要なのは、細々と生きることよりも、ダイナミックに動くことではないかと思います。そこにリスクはありますが、リスクを取りながら発展していくことが求められる時代だと思います。
そこで必要なのは人、です。ネガティブな例ですが、プルデンシャル生命の初代社長であった坂口氏が目指したものが、彼の死により企業風土が変化し、今のスキャンダルにつながったとされます。数十年の企業の歴史でもこのような変化が起きてしまいます。ビッグモーター、ニデックも社長1人の存在で企業風土が変化してしまいました。
日本経済がかつてのような活力を失っているのは、人の問題が大きいのではないかと思います。いくら産業に税金をつぎ込んでも、人が変わらなければ、日本経済の「復活」はないのではないでしょうか。今までの歴史、組織、体系、価値観、経験、そのようなものにとらわれてしまって新しいものに取り組む意欲がなければ、日本経済の活性化はありません。過去のものを捨て、新しい行動に移る勇気が求められます。マインドセットの転換のためには、政府が用意するとしている17兆円は必要ないでしょう。旧態依然の組織に17兆円投資する前に、組織の問題、心の問題、人の問題について考えるべきです。
その政治に目を向けてみると、高市政権の支持率も変化しています。以前の異常な高さら比べると普通の政権のそれになりつつあります。高いままか、下がってきているかの報道機関によって見解は分かれますが、仮に今解散総選挙を打つと自民党は今ほどの議席を得られないということは間違いないでしょう。高市さんはケンカのようにタイミングを謀るのは天才的ですが、政権運営については普通の人間なのかもしれません。政治の世界もこれからどうなっていくのか、分かりません。
今週のAI
少し前はキオクシアという会社でしたが、今回はコアウィーブ(Core Wieve)という会社に注目が集まっています。この会社はどのような会社なのでしょうか?一言で言えば、データセンターを運営する会社。日経電子版の情報を元にもう少し詳しく言えば、AI半導体を搭載したデータセンターを構築し、AI開発企業やクラウド大手にサーバーの設備能力をレンタルする会社で、「ネオクラウド」事業を先駆けとしています。AIにとって必要なのは、LLM大規模言語モデルという言語処理に対応する技術と生成AIという学習したデータから新しいコンテンツを作り出す技術です。その技術を動かす場所がデータセンターと考えれば良いと思います。本当はもうちょっと複雑なのですが、AIの技術の問題を取り上げるわけではないので、この程度にしておきます。
AIが使われるためには、ソフトウエアの技術、それを動かす半導体、稼働する場所としてのデータセンター、実際にAIとつなぐスマートフォンやPC端末とそれらを繋ぐ回線等々が必要です。また、データセンターを動かすには大量の電力や冷却のための水が必要です。データセンターという存在はAIのために重要な場所であり、このコアウィーブという会社はデータセンターを運営する会社として設立されました。
AIに欠かせない存在であることから、注目度は高いのですが、建築のために高額の投資が必要であり、この会社はセンター内に設置する半導体を担保に資金を借りているという特殊性もあります。半導体の価格が下がると、担保価値が下がってしまうと言うリスクがあります。他にもこの会社にはたくさんのリスクがあります。初期投資が大きいので、その減価償却費などの負担が大きい(つまりすぐには利益が出ない)こと、これは以前も書きましたが、資金調達は借入金となり金額も大きいので債券市場に金利上昇の影響が出る、データセンターは一般的な工場のように人手がほとんど不要で、逆に電力や水を大量に使用するので設置した地域からの反発が大きいことなどの問題があります。コアウィーブの今年6月時点の負債総額は8兆円で、1年間の売上の6倍になるそうです。
最近のAIの安全性についての議論から、開発を抑制しようという動きもリスクです。もし開発スピードを落とすことになれば、AIに関連する株式や債券マーケットに影響が出る可能性があります。株価は下落、債券はデフォルト、金利上昇などの影響です。この後にある米国の中間選挙も影響する可能性があります。
今後は、AIという技術が今後どのようになるのか分かりません。また、この技術に関連する企業はたくさんあり、技術の先行き次第で、マーケットや経済にも影響しそうです。今までのように新しい技術に注目して右肩上がりだった状況が少し変化しそうな予感がします。
おわりに
金利上昇により国債への注目度が上がっています。預金金利も確実に上がっています。上場株式も乱高下しつつ、最高値を更新しています。また、NISAやiDeCoなどの税金を絡めた商品も出てきています。そこで自分の資産運用をどうするか、です。ここでの基本は、無理をしないこと、理解できない商品は買わないこと、自分で考えることだと思います。それと、少しだけ冒険してみることです。
無理をしないことというのは自分の収入の大半を注ぎ込まないということ。金融商品の中で生命保険の比率は下がっていますが、人生のリスクを考えると、保険の機能は不可欠であり、貯蓄も重要です。目的に応じて金融商品を使い分けることは大切です。
理解できない商品を買わないとは、商品のリスクを理解するということです。金融商品にリスクゼロはありません。リスクがあるからリターンがあります。リスクを怖がるのではなく、そのリスクを理解しておくことです。
では、どのように金融商品を選択するか。自分で調べたり、考えるだけでなく、他人の話を聞いたり、ネットの情報を見たりするのは悪いことではありませんが、それにとらわれないことです。友人がある金融商品を買って利益が出たと聞けば少し動揺するかもしれませんが、どうせ他人事です。自分は自分としっかり言い聞かせること。これから運用しようとする金融商品から利益を受け取るのは将来の自分自身です。少しだけ冒険してみることというのは、新しい商品を無視するのではなく、調べてみることはとても大切なことです。新しい金融の流れがあります。少し前まで、個人の投資資産に国債という選択肢はありませんでした。
利益を生む金融商品だけでなく、住宅やそのための住宅ローンも広く見ると金融商品です。住宅ローンの特徴は、全世代的なものではなく、新しく取り組むのは若い人が中心となるということです。そして今の住宅ローンは50年ものも多く出ており、期間が長いことが特徴です。当たり前の話ですが、50年に返済期限が延びると、毎月の負担は少なくなりますが、全体を通しての金利負担は大きくなります。そこに金利上昇があると、すごく負荷がかかってしまいます。ここは大変なリスクになる可能性があります。
今週いろいろ考えたことの共通点、世の中本当に先が読めなくなっているということです。分からないことを分からないでいるままというのは、すごいリスクです。分からないものでも、分かるように努力することが必要です。何度も考えていると、分かってくることもあります。しんどいけれど、放り投げないことです。
この記事では一般的な経済市場動向についての情報提供を行っているもので、特定の投資を推奨又は勧誘するものではありません。

