韓国では今、若者の間で読書をおしゃれな文化として楽しむ「テキストヒップ(Text Hip)」が話題になっています。本を読むこと自体が個性や知性をアピールする手段となり、SNSでは「ブックスタグラム」「Book Tok(ブックトック)」といったハッシュタグと共に、読んだ本や読書風景を共有する投稿が活発に行われています。
注目したいのは、読書が知識を得るためだけの行為ではなく、自分の感性や考えを表現し、他者とつながる文化になっていることです。
SNSや動画で情報を手軽に得られる時代ですが、情報を受け取ることと、自分の頭で考え、他者の考えを理解することは同じではありません。
読書には、文章を読み、著者の意図や登場人物の心情を想像し、自分なりに解釈する時間があります。さらに、同じ本を読んでも、心に残る言葉や感じ方は人それぞれです。
「私はこの言葉に共感した」「私は違う意味に受け取った」。そんな対話から、自分とは異なる価値観に気づくことができます。
本を読むことは、人を理解する準備になります。コミュニケーション能力というと、話術に目が向きがちですが、相手を理解しようとする姿勢や、言葉を受け止めるというスキルも欠かせません。
一冊の本が会話を生み、会話が相互理解を深め、思考を豊かにし、やがて信頼関係が育まれる。読書は、自分の内面を深め、他者と理解しあうためのきっかけにもなるのです。
大切なのは、意見を一致させることではなく、異なる意見を否定せず、なぜそう考えるのかに耳を傾けることです。
お隣り韓国 Z世代のブームが、日本にも『飛び火』することを期待したいと思います。
