はじめに
7月も最終週になりました。週末土曜日からは8月に突入します。この暑さがいつまで続くのでしょうか。暑さのせいか、人が歩いていません。地方都市の道を人が歩いていないのは、人口減少ということもありますが、公共交通手段が都会ほど便利ではなく、自分で車を運転する人が多いという面もあります。大都市圏であれば、移動は徒歩〜電車が中心ですが、とんでもなく暑いと思います。地価が高いということだけでも住んでいられない町なのに、熱中症のリスクまであります。普通に生活するだけでも大変な時代です。
今週の愛媛
私の仕事柄付き合いが多いのは伊予銀行ですが、松山に帰ってきて初めて通帳を作ったのは愛媛銀行でした。愛媛県を代表する2つの銀行が統合することになりました。伊予銀行は持株会社である「いよぎんホールディングス」が100%株式を持つ形になっており、これと同じように愛媛銀行もその傘下に入るということになります。
合併ではありませんので、愛媛銀行は従来通りの名前と仕組みで当面は活動することになります。どこが変わるのかと言えば、現在の愛媛銀行の株式はいよぎんホールディングスの株式と入れ替わる形になります。ひめぎんの株主が伊予銀行の親会社の株主に変わることになります。愛媛銀行の組織はそのまま残りますから、営業体制も行員の給料も当面は変更がないと思います。しかし、何もないままでは統合した意味がありませんから、徐々に変化が出てくると思います。最終的に、いわゆる銀行としての機能は一本化されるでしょう。今までは、エリアを超えた連携や資本提携という動きはありましたが、同じ県内でこれだけの規模の統合はあまりなく、全国的にも注目されているようです。
今回の動きの背景にあるのは、少子化に伴う人口減少、地方の衰退です。金融機関の問題だけとは言えません。日本全体の様々な仕組みを考え直さなければいけない時期です。今の政治がその変化に対応できるのか、少なくとも問題意識は持っているのか、大変不安です。
今週考えたこと 消費税減税
高市首相は7月28日の自民党役員会で、少量品の消費税減税について税率を1%に引き下げる方向で進めていくことが決まったようです。首相と麻生氏が並んでいる写真を見ると、皇室典範の改正と交換取引だったのか?と勘ぐってしまします。その前の段階、なぜ国民会議が結論を出せなかったのか、なぜ合意を得られなかったのかという点を考えてみると、これも想像の世界ですが、減税反対論者の理屈はしっかりしています。
スーパーのレジのような簡単な話ではなく、税制・財政の問題、増税がいかに難しいかという問題、減税に対する財源の問題、社会保障費の財源の問題それらをどうするのかという問題提起に対して、減税推進論者は反論できなかったのではないかと思います。それでも首相はやるようです。彼女の強さは支持されている要因の一つですが、裏返してみると反論を認めない、議論ではなく、自分が思う道を進む。なぜ切り替えないのか、説明がないのか、と思いますが、どうしようもありません。最終的には国会の決議で決まるのは仕方ないと思いますが、途中の議論で問題点を洗い出し、本当にそれでも良いのかを検討し、最後に政治の判断というのであればまだ理解できます。しかし、今の政治を見ていると、そのようなプロセスを経ることなく、結果だけ出せばよいという風に見えます。議論がないため、将来問題が起きたときに、議論過程での検証ができません。日本に限りませんが、政治の劣化は相当なところに来ているように、私でさえ思えてしまいます。ちなみに、これは政策についての議論であり、高市首相個人の問題ではありませんので、誤解のないようにお願いします。
今週のAI
オープンAIのAIが他社のサイトを攻撃し、攻撃された会社は中国製のAIで防御したというSFのような記事です。AIは人間のような思考を持つわけではありませんが、システムの動きを止められないという可能性は大いにあります。
私たちの生活にAIは欠かせないものとなりつつあります。教育の世界などでは歯止めをかけようという動きもありますが、エンジニアの人たちの中にはAI礼賛のような発言を聞くことがあります。しかし、このような報道を見ると、AIとどう関わっていくか、開発をどのように進めていくかということを考えていく時期に来ていると思います。単なる技術の問題ではないと言うことです。
終わりに〜さようなら〜
この原稿を執筆中に熊本県で最大震度7を観測する地震がありました。松山市でも震度3の揺れでしたが、少し長く感じました。相当な被害が出ているようです。迅速な被害への対応と、被災された地域の皆さまの1日でも早い復旧をお祈りします。
※この記事では一般的な経済市場動向についての情報提供を行っているもので、特定の投資を推奨又は勧誘するものではありません。
