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高市早苗内閣のもとで、自民党は他国旗の損壊罪(刑法92条)との均衡や愛国心の観点から、日本国旗(日の丸)を傷つけることを罰する「国旗損壊罪」の刑法改正案の成立を目指しています。
「国旗損壊罪」とは、日本国旗(日の丸)を故意に傷つけたり汚したりして侮辱する行為を処罰する新設予定の犯罪類型で、現在は自民党が「日本国旗破損壊罪」法案として国会提出を目指している段階で、まだ刑法上に規定は存在しません。
すでに存在する類似規定として、刑法92条には「外国国章損壊罪」があり、外国の国旗などを侮辱目的で損壊、汚損すると「二年以下の懲役または20万円以下の罰金」という規定があります。
ただし、これは外国の国旗等が対象で、日本国旗は含まれません。
- 賛成派:国旗は国家と国民統合の象徴であり、故意の毀損は許されない
- 反対・慎重派:表現の自由を不当に制約するおそれ。どこまでを「侮辱的損壊」とみなすか曖昧
というわけで、知っているようで知らない国旗「日の丸」について調べてみました。
「日の丸」が法律で国旗と定められたのは1999年
日本の国旗「日の丸」が法律で正式に国旗と定められたのは、1999年(平成11年)8月13日です。この年に制定された国旗及び国家に関する法律によって、「日の丸」が国旗、「君が代」が国歌として法制化されました。
ただし、それまで国旗ではなかったというわけではありません。
それ以前は、1870年(明治3年)に、明治政府が商船などで日の丸を掲げることを定めています。その後、国内外で日本の国旗として広く使われ続け、実質的には100年以上にわたって国旗として扱われていました。
ところが、戦後にその根拠となる法令が失効し、長い間、「みんな国旗と思っているけれど、国旗として定めた法律はない」という状態が続いていました。そのため、1999年に改めて法律で明文化されたのです。
「日の丸」にまつわる小ネタ
世界でもトップクラス!シンプルな国旗
日本の国旗は、白地に赤い円だけ。デザイン要素が極端に少ないため、世界中の子どもが描きやすい国旗ランキングを作れば上位に入るでしょう。一方で、「太陽」をたった一つの円で表現する大胆さは珍しく、デザインの世界では高く評価されています。
日の丸は真ん中ではない
実は法律上の日の丸は厳密には旗のど真ん中ではありません。縦横比2:3の国旗では、赤い円の中心は旗の中心より少し旗竿側に寄せられています。
これは風にはためいたとき、人の目には真ん中に見えるように工夫されたためです。「真ん中に見えるように、わざと真ん中ではない」という面白いデザインです。
戦国武将も日の丸を掲げていた
「日の丸」の起源は非常に古く、平安時代までさかのぼるともいわれています。
戦国時代には、武将たちが日の丸の旗印を使うこともありました。特に有名なのが、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に掲げられた日の丸です。
つまり、日の丸は近代国家になってから突然生まれたものではなく、長い歴史の中で育まれてきたシンボルなのです。
海外では「ライジングサン」のイメージ
日本は古くから「日出ずる国」と呼ばれてきました。これは、7世紀に聖徳太子が中国へ送ったとされる有名な国書の「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す」という言葉にも表れています。
そのため、日本の国旗は海外でも「The Rising Sun(日の昇る国の旗)」として知られています。
世界には複雑で華やかな国旗がたくさんありますが、白地に赤い円だけという「日の丸」は、シンプルを極めた「引き算の美学」を感じないではいられません。
国旗には、その国の歴史や国民性が詰まっています。
