父「おい、そんなところでゴロゴロしないで、勉強しなさい!」
子「どうして勉強しなきゃいけないの?」
父「勉強しないといい学校に入れないだろう!」
子「どうしていい学校に入らなきゃいけないの?」
父「いい学校に入らなきゃ、いい会社に入れないだろう!」
子「どうしていい会社に入らなきゃいけないの?」
父「いい会社に入らなきゃ、いい暮らしができないだろう!」
子「いい暮らしってなに?」
父「……そうだな……寝て暮らせることだ……」
子「ぼく、もう寝て暮らしているよ!」
(座右の寓話 戸田智弘著)
子供の素朴な疑問に答えるうちに、「いい暮らし=寝て暮らすこと」になってしまったという笑い話です。
「なんのために働くのか」は、社会人共通の永遠の課題です。たとえば、新入社員に「先輩は、なんのために働いているのですか?」訊かれたときに、どのように答えますか?
「生活費を稼ぐため」それも、もちろん大事なことです。ただ、それだけでは、新入社員は、モチベーションが上がるでしょうか?その会社に夢や希望を見出せるでしょうか?
「生活費を稼ぐため」だけなら、もっと割りのいい仕事だってあるかもしれません。
そこは「義務」や「生活のため」以外の、「仕事を通じて得られる」何かを示したいものです。「他者との交流」「成長」「承認欲求」「自己実現」など。
「お金」だけでない、内側から溢れるパワー(自分がこうありたいという思いなど)、桜の季節には、自分自身の内側を今一度見直してみたくなります。