ハーバード大学の研究で、コミュニケーション能力の差で年収が2倍も変わるというデータがあるそうです。どうやらコミュニケーション能力には、学歴以上の価値があるということのようです。
経団連のアンケートでは、企業が採用時に重視する要素には10年以上連続で「コミュニケーション能力」が第一位となっています。
企業が採用時に重視する要素(経団連2013年 新卒採用に関するアンケート)
1位 コミュニケーション力(86.6%)
2位 主体性(64.9%)
3位 チャレンジ精神(54.8%)
4位 協調性(51.8%)
5位 誠実性(41.0%)
以前は、IQ「知能指数」の高さこそが、人の能力の決め手になると考えられていましたが、最近ではEQ「心の知能指数」の高さが重要という認識に変わってきました。EQとは「共感力(=コミュニケーション能力)」などの感情を重視したものです。
考えてみれば人は「感情の動物」と言われるほど、感情に影響を受ける生き物です。自分の「感情」をうまくコントロールし、他者の感情に寄り添い、良い関係を構築できることは、人生の質を左右するほどの能力になるといっても過言ではないでしょう。即ち、コミュニケーション能力は「人生の幸せ」に深く関与しているのです。
では、コミュニケーション能力を向上させるためには、具体的にどんなことをすれば良いのでしょう。日頃の何気ない会話や挨拶、組織の中のホウ・レン・ソウ、雑談も会議も人と関わることは、すべてコミュニケーションです。本レポートでは、今後も折に触れそのノウハウや考え方をご紹介していきたいと思います。