先日、久ぶりにアートカードを使ったワークをしました。アートカードとは、絵葉書のようなもので、表にアートがプリントされ、キャプション(描かれた年代や、作品名、著者名といったもの)はわかりにくくなっています。
受講生たちは、それぞれランダムに配られた手元のアートを見て、そのアートにぴったりの『吹き出し(セリフ)』を考えます。
正解はありません。自分はそのアートに何を感じ、どんな『吹き出し』を付けるか。その理由も言語化します。
「ただ、なんとなくそう思った」では、伝わりません。なぜ、そう感じたのかを、他者にわかるように説明するには、「直感力」「思考力」「論理力」「語彙力」などが問われます。 また、他者の発言を聞き理解するには「読解力」も必要になります。
ワークを通じて、受講者は「同じ作品を見ても、見方や、感じ方、価値観はみんな違う」ということや、「フワッと感じていることを、他者にわかりやすく伝えるためには、語彙力や論理力が必要だ」ということを実感します。
さらに、アートは「自分の心を映す鏡である」ことも。たとえば、椅子に腰掛け遠くを見つめる女性の作品を見て、「希望に満ちている」と見る人もいれば、「憂鬱」と感じる人もいます。どのように見るかが自由なのです。
私たちは美術館にいけば説明書きを見て、そのように理解しますが、アート鑑賞はもっと自由でいいのです。
ビジネスは、ロジカルが求められますが、ロジカルシンキングの天井にぶつかったときに、アート鑑賞は突破口を導き、新たな価値創造を閃かせてくれるかもしれません。
時には子どもの眼差しに戻って、自由にアートを鑑賞してみたいものです。
