少し前の話になりますが、ある製造業で「『差異』が生じたら報告するように」という、指示がありながら、現場の担当者が『差異』の意味の解釈が曖昧だったため、報告をせず大量の不良品を製造してしまったという出来事がありました。
ある程度の経験を積んだ社会人なら、当たり前の言葉でも、そうでない人もいるかもしれません。人によっては、よく目にするけど、実は「読めない」「読めるが意味はわからない」という言葉が意外とあるかもしれないのです。
全部正しく読めますか
(1)出納 | (2)表敬 | (3)未決 |
(4)名目 | (5)来訪 | (6)割賦 |
(7)赴任 | (8)既決 | (9)相殺 |
(10)返品 | (11)出向 | (12)有益 |
(13)納期 | (14)納品 | (15)無配 |
(16)不渡 | (17)凡例 | (18)稟議 |
(19)追徴 | (20)粉飾 | (21)元請 |
(22)累積 | (23)荷主 | (24)贈与 |
(25)譲渡 | (26)善処 | (27)記載 |
(28)元本 | (29)融資 | (30)起票 |
(1)すいとう(2)ひょうけい(3)みけつ(4)めいもく(5)らいほう
(6)かっぷ(7)ふにん(8)きけつ(9)そうさい(10)へんぴん
(11)しゅっこう(12)ゆうえき(13)のうき(14)のうひん(15)むはい
(16)ふわたり(17)はんれい(18)りんぎ(19)ついちょう(20)ふんしょく
(21)もとうけ(22)るいせき(23)にぬし(24)ぞうよ(25)じょうと
(26)ぜんしょ(27)きさい(28)がんぽん(29)ゆうし(30)きひょう
誤字に注意
次の( )に入る漢字を、選択肢から選んでみましょう。
(1)営業課長を(つと )めています 【A務 B勤 C努】
(2)彼らの言い分に(よ )れば 【A寄 B依 C拠】
(3)前例に(なら )うように 【A習 B倣 C並】
(4)対策を(こう )ずる必要がある 【A講 B考 C構】
(5)売上の増加を(はか )る 【A測 B図 C計】
(6)今日の売上は(し )めて100万円です 【A 締 B占 C閉】
(7)うまくいくことは(う )け合います 【A受 B請 C承】
(8)それは上司に(はか )る必要がある 【A計 B謀 C諮】
(1)A「勤める」は勤務すること。「努める」は努力をすること。「営業課長として精一杯努める」という場合に使う。役職を担当するのは「務める」が正しい。
(2)C「拠り所にする」という意味。
(3)B「習う」は「教わる」こと。「倣う」は「真似して学ぶ」こと。
(4)A「講ずる」は「講義をする」だけでなく「考え、工夫する」「話し合いで決める」という意味がある。「講ずる」が本来の言い方。
(5)B「くわだて」や「計画する」ときには「図る」をつかう。
(6)A「締める」は「結ぶ」「節約する」の他、「合計する」という意味がある。
(7)B「請ける」は、仕事や注文、依頼などを承知して引き受ける、責任を負うといった能動的な意味を持ちます。「受ける」は「注意を受ける」のような、何かをされるといった受動的な意味。
(8)C「謀る」は「相談する」という意味はあるが「悪事をたくらむ」というニュアンスが強い。「意見を聞く」という意味の「相談」は「諮る」が良い。