昭和の名曲「木綿のハンカチーフ」について、アナウンサーが「モメハン」と、訳していたのを聞いて、わかるにはわかるが、やや違和感のようなものがありました。
スマホ(スマートフォン)、コンビニ(コンビニエンスストア)、エアコン(エアー・コンディショナー)などの外来語のほか、学割(学生割引)、就活(就職活動)など、良い悪いではなく、私達の身の回りには「短縮された言葉」が溢れています。
これらは言葉を短くして効率的に伝えるため、また音の響きの心地よさ(4拍)から好んで用いられるといい、日本語の特徴のひとつとも言えます。文化庁の「令和6年度 国語に関する世論調査」について、興味深い点をご紹介します。貴方の言葉の意識はいかがでしょうか?
言葉遣いについて気を使っている人が8割
「あなたは、ふだん、あなた自身の言葉の使い方について、どの程度気を使っていますか」という質問に、「非常に気を使っている」が8.1%、「ある程度気を使っている」が72.9%で、この二つを合わせた「気を使っている(計)」は80.9%となっています。一方、「全く気を使っていない」は1.3%、「余り気を使っていない」は17.0%で、この二つを合わせた「気を使っていない(計)」は18.4% となっています。
どのように気を使っているのか 〜「改まった場で、ふさわしい言葉遣いをする」が8割と最も高い
- 「改まった場で、ふさわしい言葉遣いをする」82.3%
- 「敬語を適切に使う」70.1%
- 「差別や嫌がらせ(ハラスメント)と受け取られかねない発言をしない」66.0%
- 「年齢が離れた人に意味が通じるように発言する」57.3%
- 「自分と違う意見や考え方を見聞きしても、感情的に反応しない」56.7%
SNSの普及による、社会における文字や語句、言葉の使い方への影響 〜「影響があると思う(計)」が約9割
「大きな影響があると思う」が37.8%、「多少影響があると思う」が51.5%、この二つを合わせた「影響があると思う(計)」は89.3%となっています。 一方、「全く影響はないと思う」は0.6%、「余り影響はないと思う」は8.5%で、この二つを合わせた「影響はないと思う(計)」は9.1% となっています。
SNSの普及が、社会における言葉の使い方に及ぼす影響 〜「短い言葉でのやり取りが増える」が7割台と最も高い
- 「短い言葉でのやり取りが増える」73.1%
- 「十分に吟味されないまま使われる言葉が増える」67.2%
- 「世代間の言葉の使い方の違いが大きくなる」64.4%
- 「相手への思いやりに欠けた言葉遣いが増える」48.9%
- 「年齢や立場などを気にしない言葉遣いが増える」43.2%
- 「書くときも話し言葉のような言葉遣いが増える」42.1%
敬語に関する意識 〜「必要だと思う」が9割
「必要だと思う」が61.6%、「ある程度必要だと思う」が33.2%、この二つを合わせた「必要だと思う(計)」は94.9%となっています。一方、「必要だとは思わない」は0.2%、「余り必要だとは思わない」は1.7%、この二つを合わせた「必要だとは思わない(計)」は 1.9%となっています。この割合は、過去の調査結果と比較しても概ね変わっていません。
敬語が必要だと思う理由 〜「相手を尊敬する気持ちを表せるから」が7割
- 「相手を尊敬する気持ちを表せるから」73.2%
- 「表現がやわらかく、人間関係を円滑にすることができるから」59.3%
- 「相手と自分の立場をはっきりとさせてけじめを付けることができるから」40.2%
年齢別にみると、「相手を尊敬する気持ちを表せるから」は、30代以下で他の年齢層よりも低く、「表現がやわらかく、人間関係を円滑にすることができるから」は年齢が上がるに従って高くなっています。
