F&Aレポート

「関係型」か、「目的型」か? 会話というコミュニケーション

会話には2種類あります。それは、「関係型の会話」と「目的型の会話」です。それぞれの違いは次の通りです。

関係型の会話=おしゃべり

『会話をする』こと自体が目的です。飲み会や、同窓会、立席パーティーなど。世間話や近況報告、冗談のやりとりなど、相手と時間を共有したり、安心感を得たり、距離を縮めるためのものです。

目的型の会話=課題解決

 何かを決める、解決する、理解するなど、目指すべきゴールがあり、「成果」を求める会 話です。会議や相談、問題発見や解決の議論、仕事の打ち合わせなど。情報整理をして、 行動や判断につなげることが目的です。

 まったく趣の異なる2つの会話ですが、面白いのは両者が時に混ざることです。たとえば、雑談から始まり、その後本題に入る。逆に、会議の中でも世間話しで、意思決定がスムーズになることもあります。

 一般的に、会話が上手い人は、この2つの型の切り替えが絶妙だなと感じます。

やわらかく本題へ誘導する 関係型→目的型

「いい感じでウォームアップできました。この辺から本題に入っていいですか?」「みなさんの時間の都合もあるので、この点だけを決めておきましょう」「話をまとめると○○ですね。では、次のステップを一緒に決めていきましょう

緊張をほどく、信頼と安心の給水 目的型→関係型

「いったん、小休止でどうですか。少し暑くないですか?」「資料はこんな感じですが、ご意見や感想、気持ち面ではどうですか?」「無理に結論は急ぎません。雑感から聞かせてください」

会話の「型」と「ゴール」を意識して、会話の流れを見ながら調整できるといいですね。