F&Aレポート

F&Aレポート 2023年6月10日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

「朝の緑茶」のススメ 心と体を整える一日のスタート 老化を防ぐフィトケミカル「カテキン」

 野菜だけが持つスーパーパワー「フィトケミカル」については、前回もお話しましたが、「フィトケミカル」には多くの種類があり、それらをバランスよく摂取することで相乗効果を発揮します。食べることは毎日、一生続くことなので「フィトケミカル」の習慣づけが重要です。そこで、今回ご紹介するのは「カテキン」。

 カテキンは緑茶に多く含まれています。野菜を調理する手間がかからず、緑茶を飲むだけで「カテキン」を摂取できるのですから超お手軽です! 「カテキン」は老化防止、殺菌作用、ウイルスへの効果があります。これを習慣化しないのはもったいないです。今日から「緑茶生活」を始めてみませんか?

1、老化を防ぎたい人、体脂肪を減らしたい人に「カテキン」

栄養素の系統
ポリフェノール
成分
渋み
効能
ウイルス予防、老化防止
代表的な食材
緑茶、紅茶
 カテキンは、渋みや苦みの成分です。カテキンにも抗酸化作用はしっかりとありますが、それ以外の特徴として殺菌作用や体脂肪を減少させる働きを持っています。

 お寿司屋さんで食後に「あがり」という濃いめの緑茶をいただきますが、あれは単にお口直しや食べ終わりの一休みではなく、生ものによる食中毒を防止するためにカテキンの殺菌作用を利用しているのです。カテキンの殺菌作用は風邪やインフルエンザ等のウイルスへの効果もありますし、虫歯防止への効果もあるので適度に摂り続けることで、そういったウイルスへの予防にも繋がります。

 また、それ以外でもカテキンは脳の老化を防止してくれる役割もあり、認知症予防に効果的であるという、研究データも数多くあります。

 カテキンは食事の前後に摂るのが最適で、主食の前ならば野菜と共に摂ることで血糖値の上昇をより緩やかにでき、糖尿病の予防にも効果的です。「虫歯になりたくない」「老化を防ぎたい」という人はカテキンをしっかり摂りましょう。

 マウスを使った研究データ。カテキンを長期摂取したマウスは、加齢に伴う肝臓や腎臓機能への損傷が軽減され、体の酸化ストレスが改善されることで、寿命が10%も伸びました。また、カテキンは加齢に伴う認知機能低下を抑制することも、この研究でわかっています。(「野菜は最強のインベストメントである」医学博士 栄養管理士 岩崎真宏著

2、朝イチの緑茶習慣で心とからだをリセット(コラム)

 私は、朝起きて緑茶を飲む習慣があります。朝イチに緑茶をいただくと、心とからだ、が整い、スイッチが入ります。

 緑茶はペットボトルなどで市販されているものでもいいのですが、茶葉から入れると香り、渋み、甘みをより深く味わうことができます。また、急須でお茶をいれるというルーティンで一日のリズムが整います。

 朝は基本温かいお茶が良いのですが、夏場は茶葉を入れた水を冷蔵庫に冷やしておいて、冷たい緑茶を飲むのも美味しく、心身ともにスッキリします。

 緑茶には殺菌作用があるので、うがいに利用するのもおすすめです。外出先で水がないところでも緑茶を持参すれば手洗いなどで、うがいをすることができます。私は仕事柄、喉を守るために出先でも、よくうがいをします。

 殺菌作用は口臭予防にもなるそうなので、カテキンの効果を知って緑茶習慣をあらためて見直しています。