F&Aレポート

F&Aレポート 2023年5月20日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

和室で気をつけたい足元のマナー

 最近の新築住宅には和室(畳の間)がないと聞きます。限られたスペースを有効に活用するためには、和室はなくてもいいという考え方が主流だそうです。そのため、旅館や料亭などで和室に通されると気後れする人も多いようです。今回は、和室のマナーの中でも「足元」について注意したい点をまとめてみました。

  1. 前向きのまま靴を脱ぐ
     前向きのまま靴を脱ぎ、上がってから姿勢を斜めに向き直して膝をついて、靴の向きを直します。後ろ向きで(背中を向けて)靴を脱ぎながら入室はやめましょう。
  2. 敷居と畳の縁は踏まない
     敷居と畳の縁は踏まないように、またいで移動します。敷居は柱とつながっているので、踏みつけると家の構造に影響するかもしれません。畳の縁も傷みやすく、場合によっては家紋が入っていることもありますので踏まないようにしましょう。
  3. 素足はNG
     和室に入る場合、素足は控えましょう。清潔なソックスを準備して、履き替えてから入室します。畳の上を素足でペタペタと歩くのは、見た目にも良い感じはありませんし、畳が汚れてしまうこともあります。臭いが気になることもあります。  ビジネスシューズやスニーカーなどを着用しソックスを履いていたとしても、和室に入る直前に、ソックスを履き替えることができれば一目置かれます。洋室とちがい、スリッパなどがないので配慮しましょう。
  4. 埃を立てず、風を立てず、すり足で
     畳の上は、ややゆっくりと歩くのが基本です。かかとを少し浮かせて畳の上を滑るようにすり足で歩きます。バタバタという音をたてず、埃をたてず、風をたてずに歩きましょう。大股で歩いたり、走ったりするのは畳が傷むだけでなく、和室の空気が乱れますので厳禁です。足元からマナーを見直し「和」の時間を楽しみたいものです。