F&Aレポート
F&Aレポート 2023年1月20日号 Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.
「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。」
現代人は多かれ少なかれストレスを抱えながら生きています。ストレスをバネにしたり、ストレスとうまく付き合ったりできるうちはいいのですが、時にそのストレスが心身を病んでしまうこともあります。じゃあ、縄文人にはストレスはなかったのか?当然、その時代に生きていたわけでもなく、しっかりした文献が残っているわけでもないので、本当のところはわかりませんが、ストレスはあったにせよ、少なくとも今のようなストレスではなかったと言われています。「今のようなストレス」とは、「今ココにいない人や、出来事を考え続けてモヤモヤしたりイライラしたりする」ことです。
たとえば、熊に遭遇して死闘を繰り広げる。これは生物にとって相当なストレスです。ですが、熊から逃れることができれば、そのストレスからは解放されます。現代のストレスは、この熊が目の前からいなくなっても、ずっと戦い続けているような状態なのです。
「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。」(精神科医 名越康文氏監修)では、「いつも『ここにいない誰か』で悩んでしまうあなたへ」と、心が晴れる考え方を4コマ漫画も織り交ぜて表現しています。文章の一部をご紹介します。ご参考までに。
人間関係で嫌な思いをして、モヤモヤを引きずることがありました。心理学の本で、嫌なことをした相手は何をしたかも覚えていないことが多いから、考えるだけ無駄だと学んだけど、なかなか気持ちを切り替えられるものではなく…。そんな中、友人から言われたこのひとことは、妙な説得力がありました。
「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ」
その言葉を聞いたとき、嫌な相手のためにどんなに真剣になっても、自分が気にした分だけ、相手も真剣に自分のことを気にしてくれるわけじゃないんだと、ハッとしました。
真剣になるのは、自分にとって本当に大事なことの為だけでいいんです。恋するように寝ても覚めても、嫌な相手のことを考える必要はありません。
そんなときは「今ごろパフェとか食ってる」とつぶやいてみよう。