F&Aレポート

F&Aレポート 2022年10月20日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

情報伝達は「ホウレンソウ」から「ソラアメカサ」へ!?

 「ホウレンソウ」とは、言わずと知れた「報告」「連絡」「相談」のことで、チームで仕事を円滑に進めていくためには欠かせないスキルです。「ホウレンソウ」は組織の血液と言われますし、「ホウレンソウ」が上手い人は「仕事ができるやつ」という印象を与えることもます。逆に、能力は高くてもホウレンソウがイマイチだと、せっかくの能力も認められにくく周囲に誤解を与えることにもなりかねません。念のため「ホウレンソウ」それぞれの意味を確認すると次の通りです。

報告
指示を受けたことの結果や経緯を伝える。また想定外のことや必要と感じたことを伝える。「事実」と「意見」を分けて伝える。(主に部下から上司へ)
連絡
「事実」のみを伝える。(上司から部下へ。または部下から上司へ)
相談
判断に困るときに助言を受ける。(主に部下から上司へ。または上司から部下へ)
 しかし、このホウレンソウのために多くの時間が割かれているという指摘もあります。 そこで、最近の情報伝達は「ソラアメカサ」という説があります。

「ソラ」→事実 「空を見ると曇ってきた」
「アメ」→解釈 「雨が降るだろう」
「カサ」→判断 「傘を持っていこう」

「ソラアメカサ」では、「事実をベースに、今起きている問題を整理し、今後どうすべきかの判断を伝える」方法です。伝える順番は「カサ→ソラ→アメ→カサ」で、「(カサ・判断)傘を持っていきます→(ソラ・事実)なぜなら空が曇ってきました→(アメ・解釈)雨が降ると思われます→(カサ)したがって傘を持っていきます」
「ホウレンソウ」に比べると「解釈」「判断」という過程があるので、仕事に対するある程度の知識や経験が必要かと思われますが、いかがでしょうか。