F&Aレポート
F&Aレポート 2022年10月10日号 Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.
令和3年度 国語に関する世論調査 1
文化庁では、日本人の国語に関する意識や理解の現状を調査し、国民の国語に関する興味・関心を喚起するため、全国16歳以上の個人6,000人(有効回答数3,579人)を対象に、平成7年度から「国語に関する世論調査」を実施しています。このほど、令和3年度の調査結果が発表されましたのでピックアップしながら、複数回に分けてご紹介します。
<ビジネスマナー研修の現場から>
研修講師をするようになって20年以上経ちますが、どの階層でも毎回決まってネックになるのが「敬語、言葉づかい」です。
「言葉」の問題は、それだけにとどまらず「電話応対」「訪問・商談」「メールの文章」「ホウレンソウ」などの、仕事の根幹に関わるスキルに影響します。
正しい言葉を身につければ、ビジネススキルも向上しやすく、周囲から一目置かれ、自信につながり、コミュニケーションも苦痛ではなくなります。
1、言葉や言葉の使い方について社会全般で課題があると思うか 〜「あると思う」が、8割台半ば研修講師をするようになって20年以上経ちますが、どの階層でも毎回決まってネックになるのが「敬語、言葉づかい」です。
「言葉」の問題は、それだけにとどまらず「電話応対」「訪問・商談」「メールの文章」「ホウレンソウ」などの、仕事の根幹に関わるスキルに影響します。
正しい言葉を身につければ、ビジネススキルも向上しやすく、周囲から一目置かれ、自信につながり、コミュニケーションも苦痛ではなくなります。
「あなたは、言葉や言葉の使い方について、社会全般で、課題があると思いますか。それとも、そうは思いませんか」という問いには、「あると思う」が、84.6%となっている一方、「あるとは思わない」が14.5%となっています。
2、社会全般の課題とは 〜「改まった場で、ふさわしい言葉遣いができていないことが多い」が約6割
<問>「社会全般で課題があると思う」と答えた人に対して、どのような課題があると思いますか。
「改まった場でふさわしい言葉遣いができていないことが多い」 59.5%
「インターネットでの炎上のように、中傷や感情的な発言が集中すること」 55.3%
「流行語や言葉の使い方の移り変わりが早過ぎる」 45.1%
「敬語の乱れ」 43.2%
「外来語・外国語などが使われ過ぎている」 42.3%
3、生活の変化とコミュニケーションに関する意識 情報機器の普及で言葉や言葉の使い方が影響を受けると思うか 〜「影響を受けると思う」が約9割
<問>あなたは、パソコンやスマートフォンなどの情報機器の普及によって、社会における言葉や言葉の使い方が影響を受けると思いますか。それとも、そうは思いませんか。 「影響を受けると思う」 90.6%
「影響を受けるとは思わない」 8.8%
4、情報機器の普及で受けると思う影響 〜「手で字を書くことが減る」「漢字を手で正確に書く力が衰える」約9割
<問>「影響を受けると思う」と答えた人では、どのような形で影響があると思いますか。
「手で字を書くことが減る」 89.4%
「漢字を手で正確に書く力が衰える」 89.0%
「人に直接会いに行って話すこと」 54.5%
「電車の中など公共の場所でも、自分だけの世界に没頭するようになる」 38.8%
5、「人流」「ブレークスルー感染」等の言葉の使われ方の印象 〜「おうち時間」「黙食」は「この言葉をそのまま使うのがいい」6割台
<問>ここに挙げた(1)〜(8)の言葉の使われ方について、どのように思いますか。
(1)人流 (2)黙食 (3)ブレークスルー感染 (4)ブースター接種 (5)ワクチンパスポート(6)ニューノーマル (7)エアロゾル (8)おうち時間
「この言葉をそのまま使うのがいい」を回答した人の割合は
「おうち時間」69.1% 「黙食」64.9% 「人流」50.2% 「ワクチンパスポート」44.9%
一方、「説明を加える。またはこの言葉をそのまま使わない方がいいか」については、「ニューノーマル」85.1% 「ブレークスルー感染」83.9% 「ブースター接種」83.8% 「エアロゾル」82.5%が、8割台と高くなっています。