F&Aレポート
F&Aレポート 2021年3月20日号 Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.
コロナ禍の声かけ・説明の配慮
先日、広島平和資料館でピースボランティアとして活動する方々に「コロナ禍における接遇」について講座をする機会がありました。世界遺産である原爆ドームを擁する広島市の平和資料館も、コロナ禍で国内外からのお客様は激減し、館内は終始閑散とした寂しい状況が続いていました。
しかし緊急事態宣言が解除されつつある最近では、修学旅行の大型バスも見かけるようになり、活気が戻ってきました。平和学習をする学生や、観光で立ち寄る方の姿も見られるようになり、それは大変喜ばしい状況であることには違いないのですが、いかに感染を防ぎながらサービスを充実させるかという、ウィズ・コロナならではの課題に向き合うというフェーズに入りました。
これは接客サービス業において同様の課題があることと思いますので、今一度「声かけ」や「説明」についての留意点を整理し、より安全に楽しめるよう工夫したいものです。
- 真正面を避ける 立ち話で小グループ(5〜6人)に説明する場合、立ち位置や顔の向きをずらすなどして 真正面を避けましょう。その際に「マスクをしたまま失礼します」「飛沫感染を防ぐために、あえて私はこちらから説明させていただきます」などの事前に一声をかけておくと、配慮が伺えます。
- ソーシャルディスタンス 資料の前に立ち説明をする際、遠すぎると声が届かない(または大声を張ることになる)、さりとて近すぎても感染が心配という悩ましい状況ですが、ひとつの基準として『片手が届かない』距離を基準にしてはいかがでしょうか。感染防止として十分ではないにしても、近すぎず、遠すぎずの距離が明確になります。
- 説明は簡潔明瞭に 説明は簡潔に明瞭に済ませましょう。その上で「質問があればお受けします」というスタンスがベターかと。あれもこれもとお伝えしたくなるかもしれませんが要注意です。
- 大声での呼び込みや、声かけを避ける イベントやスーパーなどの売り出しなどでも、大声での声かけはタブーです。賑わいを求めるなら録音した声を再生するなどの工夫を凝らしましょう。