F&Aレポート

F&Aレポート 2015年12月10日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

「生活音」の大きい人、周囲の人は不快に

 「無くて七癖」という通り、どんな人にも癖があります。その癖が、知らず知らずのうちに周囲の人を不快にさせていることもあります。そもそも、「癖」というのは、自分自身では気づいていないことが多いのです。

 たとえば、貧乏ゆすりをする、ペンを指先でくるくるするなど。本人は無意識にやっていることでも、周囲は不快になることがあります。  特に問題なのは、「生活音」の大きい人です。扉をバターンと閉める、器やコップなどをガチャンという音をたてる、歩くときにバタバタと音をさせる、電話の言葉は丁寧なのに切るときにはガチャーンという音をさせる……。

 音を聞いているだけで、その人がどこに居て何をしているのかわかります。しかも、その音はかなり響くので耳障り。迷惑度も大きく、周囲が集中力を欠いてしまうこともあります。

 もし、心当たりのある人がいれば要注意。即、立ち居振る舞いを見直しましょう。物音を立てないようなしぐさを身につければ良いのです。といっても、簡単なことではありません。そこで、おすすめの方法があります。それは、「良いものを持つ」ということです。

 たとえば100円のコップを使っているなら2,000円のコップに変えてみる。無くしても忘れても気にならないビニール傘ではなく、大事にしたくなる傘を選んでみる。メガネも文具も、少しだけ上質なものに変えてみるなど。すると、ものの扱い方が変わります。

 指先に神経を行き渡らせて大事に扱うようになります。その結果、自然に動作が優雅になります。落ち着いた物腰が身につけば、余裕のある穏やかな立ち居振る舞いができ、周囲の人にも安心感を与えます。実践できることからでいいのです。自分の周囲3メートルが気持ちの良い空間になれば、自他ともにもっと過ごしやすくなるのではないでしょうか。