F&Aレポート

F&Aレポート 2013年10月10日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

あなたは日本語ペラペラですか 10 アナウンサーが注意する日本語

1.「正しい読み方」を知る
(1)明日
  ニュースや天気予報では「あした」とは読まず、「あす」を使う
(2)カムチャツカ
  言語に近く発音する意味で、「カムチャッカ」とは言わないようにしている
(3)最高値
  株式市場や外国為替市場などで使われる際は「さいたかね」。(逆は「さいやすね」)として、CO2などの測定値を言う際は「さいこうち」とする
(4)大漁旗
  「たいりょうき」が一般化しつつあるが、正しくは「たいりょうばた」
(5)日本

  • 「にほん」と読むもの:日本画、日本海、日本海流、日本髪、日本共産党、日本酒、日本書紀、日本大学、日本脳炎、日本橋(東京の地名)、日本風、日本間、日本料理
  • 「にっぽん」と読むもの:日本(国号)、日本国、日本銀行、日本国民、日本橋(大阪)
  • 「にほん」「にっぽん」のどちらも読めるもの:日本記録、日本語、日本三景、日本時間、日本製、日本刀、日本晴れ、全日本
(6)馬子
  孫ではなくて「馬子」なのでアクセントに注意

2.微妙な言葉の使い分けにも注意
 言葉にはそれぞれ語源やニュアンスがあります。一般化している言い方もありますが、放送時などには特に注意する言葉の使い方の一例です。
(1)お求めやすい
 「お求めになりやすい」が正しいので、こちらを使う
(2)皮切り(〜を皮切りとして)
  やや卑俗な受け取られ方もあるので注意。「〜をはじめとして」などと言い替える
(3)足が奪われる
  交通ストなどの際には、「〜万人に影響が出た」などと言い替える
(4)晩年
  本来は「一生の終わりの時期」の意なので、スポーツ選手の現役生活後期などの意では使わない
(5)老人
  老人、老女とはいわず、「○歳の男性」「○歳の女性」とする。「お年寄り」は可

3.つい使ってしまいがちな「重複表現」
(1)一番最初
  どちらも最初の意。「まず最初に」なども同様の誤り
(2)後ろから羽交い締め   羽交い締めは後ろからかけるものなので、わざわざ説明を加えると重複になる
(3)沿岸沿い
  正しくは「海岸沿い」「岸に沿って」
(4)炎天下の下(もと)
  正しくは「炎天の下(もと)」「炎天下で」
(5)元旦の朝
 「旦」は朝の意なので「元旦の朝」は重複になる。「元旦の夜」も誤りで「元日の夜」。
(6)犯罪を犯す
  正しくは「罪を犯す」


最新のF&Aレポート目次へ
2006年3月〜2012年3月
2006年2月以前