F&Aレポート

F&Aレポート 2020年2月20日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

健康格差時代の「健康経営」〜間違いだらけの健康常識 食事は思考力、記憶力、生産性等のパフォーマンスアップ最強スキル

「健康経営」という言葉を聞かれたことがあると思います。経済産業省は以下の通り解説し、健康経営を推進しています。

「健康経営」とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することです。企業理念に基づき、従業員等への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されます。
経済産業省では、健康経営に係る各種顕彰制度として、平成26年度から「健康経営銘柄」の選定を行っており、平成28年度には「健康経営優良法人認定制度」を創設しました。

 優良な健康経営に取り組む法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる企業」として社会的に評価を受けることができる環境を整備しています。

 なお、健康経営は、日本再興戦略、未来投資戦略に位置づけられた「国民の健康寿命の延伸」に関する取り組みの一つです。

<健康経営銘柄>

 「健康経営銘柄」とは、優れた健康経営を実践している企業を、東京証券取引所の上場企業33業種から、経済産業省と東京証券取引所が共同で各業種につき原則1社ずつ選定するものです。5回目となる「健康経営銘柄2019」では26業種35社を選定しました。

<間違いだらけの健康常識>

 売り上げ80万部を超える「医者が教える食事術」最強の教科書(ダイヤモンド社 牧田善二著)では、医学博士である牧田善二氏が糖尿病専門医として38年間、20万人以上の患者を診てわかった医学的に正しい食べ方を解説しています。そこには世の中の間違った健康常識が多々ありますのでご紹介します。

 俗説・自己流健康法あなたはいくつあてはまりますか?
  1. 仕事前にはエナジードリンクで気合いを入れている
  2. 栄養を考えて毎朝シリアルを食べている
  3. 野菜不足を「一日分の野菜ジュース」で補っている
  4. カロリーを取り過ぎないよう脂質を常に控えている
  5. 筋肉をつけるためにプロテインを摂取している
  6. 時間があればジョギングしている
  7. 好きなお酒を控えている
 大半のビジネスパーソンは、仕事については非常に優秀でも、自分の口に入れるものについて、ひどく無知なのです。次は「医学的に正しい食べ方」食事の新常識です。

新しい常識1:糖質が太る唯一の原因
新しい常識2:カロリーと肥満は関係ない
新しい常識3:脂肪は食べても太らない
新しい常識4:コレステロール値は食事では変わらない
新しい常識5:プロテインやアミノ酸は腎臓を壊す
新しい常識6:ちょこちょこ食べる方が太らない
新しい常識7:果物は太る
新しい常識8:疲れたときに甘いものをとるのは逆効果
新しい常識9:発ガン性を疑われているものは食べない
新しい常識10:運動は食後すぐに行うのがいい

 根拠のない俗説、自己流健康法、人体のメカニズムを無視した栄養士のアドバイス、ちまたの食事法はかなり間違ったものがあるようです。次回レポートでさらに詳しくご紹介します。