F&Aレポート
F&Aレポート 2019年11月10日号 Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.
わくわく日本語講座11〜平成30年度「国語に関する世論調査」
「国語に関する世論調査」は、日本人の国語に関する意識や理解の現状について、文化庁が平成7年度から毎年実施している調査です。このたびは、全国16歳以上の男女3,590人(有効回答数1960人)を対象に2019年2月?3月に実施されました。
調査内容は言葉の書き方・使い方、文体の構成、読書時間について、慣用句の意味・言い方などがありますが、その一部をご紹介します。
あなたはどのような使い方をしていますか?
1、言葉の書き方(表記)としてどちらが良いと思うか。六つの言葉について、それぞれ2通りの書き方を挙げて、どちらが良いと思うかを尋ねた。公用文に用いられる表記を太字で表している。
- 右手又は左手/右手または左手
「右手又は左手」の書き方が良いと思うは、28.2%
「右手または左手」の書き方が良いと思うは、65.0% - 利用が出来る/利用ができる
「利用が出来る」の書き方が良いと思うは、56.0%
「利用ができる」の書き方が良いと思うは、38.6% - ゴミを捨てる/ごみを捨てる
「ゴミを捨てる」の書き方が良いと思うは、73.0%
「ごみを捨てる」の書き方が良いと思うは、20.8% - ケガを治す/けがを治す
「ケガを治す」の書き方が良いと思うは、61.2%
「けがを治す」の書き方が良いと思うは、32.2% - 田植の季節/田植えの季節
「田植の季節」の書き方が良いと思うは、17.7%
「田植えの季節」の書き方が良いと思うは、77.9% - 鉄道の踏切が見える/鉄道の踏み切りが見える
「鉄道の踏切が見える」の書き方が良いと思うは、60.4%
「鉄道の踏み切りが見える」の書き方が良いと思うは、35.2%
官公庁などが示す「お知らせ」や広報等の文章を読む場合、「です・ます」体の文章と、「だ・である」体の文章と、どちらが良いと思うかを尋ねた。
「です・ます」体を使った方が良いが、66/6%
「だ・である」体を使った方が良いが、9.8%
「どちらでも変わらない」が、23.0%
年齢別で見ると、「です・ます」を使った方が良いが、16?19歳(50.8%)から70歳代(74.3%)にかけて年齢が上がるにつれて増えている。