F&Aレポート

F&Aレポート 2019年8月10日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

わくわく日本語講座8 〜ええっ、実は外来語!

 外来語と聞けば、タバコ、パン、ガラスなど、カタカナ表記のことばを連想しますが、意外に漢字で表記する外来語もたくさんあります。外来語は厳密には、室町時代以前に中国を経由して漢字表記で入ったもの(漢語)と、幕末期から明治時代以降に入ってきた西洋語と呼ばれるものがあります。外来語は主に物や技術と一緒に入ってきて、日本にそれを示す言葉がない場合に外来語として定着していきました。一般的に菓子をスイーツといえばかっこいいというような感覚があるため、意識的に使われたということもあるようです。今回は聞いてびっくり!の外来語をご紹介します。

  1. 瓦(かわら)  日本のお城や、日本家屋の屋根には欠かせない「瓦」。古式ゆかしい日本文化のひとつともいえますが、実はサンスクリット語(古代インド語)の「kapata」が語源です。
  2. ズボン  フランス語で「ペチコート」(スカートの下に履く女性用下着)を指す言葉だそうです。ほかにも足幅がぴったりしていない、ゆったりしたものを指すアラビア語からきたという説もあります。そういえば、フランス語特有の鼻から抜ける「〜〜ズボン」なんて発音が、あったようななかったような。
  3. 背広  英語の「civil clothes(シビルクローズ)」が由来という説と、イギリスの高級紳士服街「サヴィル・ロウ(Savil row)」が訛ったという説、服職人が背を広く取って洋服を作ったところから付けたという説もあります。
  4. 襦袢  着物の肌着である襦袢ですが、もともとはアラビア語だそうです。
  5. 簿記  英語の「bookkeeping」に音を合わせたものです。
  6. おてんば  活発で男勝りな女の子を表す言葉ですが、オランダの「ontembear」が語源です。
  7. 画廊  「gallery」の音に字をあてたものです。
  8. ポン酢  ミツカンが発祥の地!ではないのです。オランダ語の「pons」が由来だそうです。
  9. いくら  ロシア語で「魚の卵」を意味する言葉です。
  10. ハツ  焼き鳥屋でおなじみの「ハツ」ですが、英語の「hearts」が語源となっています。
  11. 天ぷら  これは日本語でしょう?と、言いたくなりますが、外来語です。諸説ある中、ポルトガル語で料理の意味の「tempero」、スペイン語の「天上の日」を意味する「templo」に由来すると言われています。
  12. さぼる  「授業をさぼる」などで使われる「さぼる」ですが、語源はオランダ語の「sabot」。これはオランダの「木靴」を表します。など、フランス語のサボタージュは、サボ(木靴)を壊すという意味だそうです。
  13. カンパ  「カンパする」という言葉は、すっかり日本に定着していますが、ロシア語の「kampaniya」に由来します。カンパはロシア語では、「大衆を先導する」という意味も含まれているそうです。
  14. インテリ  知識人を表すこの言葉。英語ではなくロシア語が語源です。ロシア革命をテーマとする小説には、頻繁に出てくる単語だそうです。