F&Aレポート

F&Aレポート 2019年2月10日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

ネクタイの柄について

 卒業、新入学、就職のシーズンです。先日驚いたことに、高校の卒業式の準備に行くと、リクルートスーツのチラシをたくさん手渡されました。卒業前の高校生に業者側がクーポンをつけて、学校経由で配布しているのです。制服の次はスーツという商魂のたくましさに苦笑してしまいました。さて、そんなスーツですが、印象はズバリ「Vゾーン」(襟元、胸元の三角のゾーン)で決まります。今回はネクタイの柄についてご紹介します。

  • 無地(ソリッド)
  • 小紋(小さな模様が一定の間隔で並んでいる模様)
  • ピンドット(ピンの先でつけたような小さな水玉模様)
 この3つは、基本として揃えておきたい柄といってもいいでしょう。上から順にフォーマル度が高くなっています。

 日本人が好むレジメンタル(ストライプ)は、意外にもカジュアル色が強くなります。欧米ではフォーマルなシーンには向きません。レジメンタル「Regimental」は英語で「連隊に属する」という意味で特定のグループに所属することを示し、もともとはイギリスの軍旗がベースになっています。(正式には、向かって右上がりのストライプがレジメンタルです)。レジメンタルの幅が広くなるほどカジュアルになります。

 最近流行のチェック柄は、レジメンタルよりも一段とカジュアルになり、子供っぽい印象になります。大目にみても30歳を過ぎてチェックのタイは厳しいかと…。仕事ができる大人の男性というイメージからは程遠いです。

 また、スーツ、シャツ、ネクタイの3つのうち「2つが無地で1つが柄」のバランスが良いと言われます。「柄on柄」のコーディネイトは、うまくいけばおしゃれ上級者ですが、たいていは残念な印象で終わってしまいます。