F&Aレポート
F&Aレポート 2019年1月30日号 Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.
職場のハラスメント予防 相談を受ける際の「NGワード」
古くは「嫌がらせ」や「いじめ」という言葉で表現されていた「ハラスメント」ですが、「セクハラ」「パワハラ」「モラハラ」「マタハラ」……「○○ハラスメント」と名のつくものは50種類近くもあると言われています。これらはいずれも人間関係調整力のマズさが、根本的な原因になっていると言われています。お互いの信頼関係、なんでも言い合える風通しの良い環境があれば、考え方や意見の対立があっても歩み寄る努力ができるはずです。
職場での問題は職場内で解決するのが一番良いのですが、きちんと対応されない場合、被害者は外部の専門家に相談するだけでなく、SNSで一方的に情報発信するケースもあります。そうなると、会社のイメージを損ないかねません。リクルートにも影響するでしょう。
まずは会社の相談窓口だけでなく、上司や先輩、同僚などの身近な人が相談をきちんと受けられる体制を整えたいものです。
今回は、相談を受けた際に言ってはならない「NGワード」をご紹介します。これらの言葉は、問題の本質を捉えようとせず、解決に向かうどころか、勇気を出して相談した被害者を傷つけることにもなりかねません。
<相談を受けたときのNGワード>
- 「あの人がそんなことをするはずないよ、考えすぎじゃない?」(否定)
- 「そんなの大したことないよ」(安易な励まし)
- 「自分にも責任があるんじゃない?」(被害者を責める)
- 「小さいことは気にしないほうがいいよ」(安易な励まし)
- 「大丈夫、大丈夫!」(安易な励まし)
- 「そうそう、あの人はひどいよね」(安易な同調)
- 「俺の若い頃は、もっとひどかった!昔はね、、、」(話のすり替え)
- 「それはパワハラ(セクハラ)だよ!私がすぐに上司に言ってやろう」(短絡的すぎ)
- 「相談窓口に相談したら?」(責任逃れとも思われかねない)
- 「ふーん(面倒臭い、適当に話を聞いておけばいいさ)」(そもそも聴く気がない)