F&Aレポート
F&Aレポート 2018年11月30日号 Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.
「無財の七施(むざいのしちせ)」は、ラッキーポイント
「ポイントが貯まる」「ポイント5倍デー」。こんな言葉に乗せられて、つい買い物に走ることがあります。使ったお金がポイントになって返ってくる。微々たるものかもしれませんが、ポイントの「ある」と「なし」では、心理的にはずいぶん違うような気がします。
同様に、私たちの善い行いもポイントになって返ってくるようです。「情けは人のためならず」とは、親切にすればやがて良い報いとなって自分に返ってくるという意味です。
仏教では「布施」といって、「物でもお金でも、今それを必要とする人に心を込めて施すことが、(逆に自分に)与えられること」という教えがあります。中でも「無財の七施(むざいのしちせ)」は、財産がなくても、人を幸せにすることができる行いと言われています。ポイントは少し時差をもって返ってきます。
「無財の七施(むざいのしちせ)」
- 眼施(げんせ):慈しみの眼、やさしい眼差しをもって人に接する
- 和顔施(わがんせ):いつもやさしい微笑みをもって人に接する
- 言辞施(ごんじせ):思いやりのある言葉で人に接する
- 身施(しんせ):模範的な行動をする。気持ちよく行動する
- 心施(しんせ):心配り、共感する。和と善の心で思いやりを示す
- 床座施(しょうざせ):人に席や場所を快く譲る
- 房舎施(ぼうじゃせ):宿泊や休憩の場所を快く提供する