F&Aレポート

F&Aレポート 2018年11月10日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

日本語トレーニング(11)平成29年度「国語に関する世論調査」新しい表現や慣用句などの意味と使い方

(数字は%)

聞いたことがない 聞いたことはあるが使うことはない 使うことがある わからない
(1)ほぼほぼ完成している 31.0 41.2 27.3 0.5
(2)開始時期を後ろ倒しにする 42.5 44.5 12.3 0.8
(3)上から目線の言い方をされた 4.8 37.2 57.4 0.5
(4)彼とはタメ口で話しをする 12.6 35.2 51.0 1.2
(5)ガチで勝負する 11.1 46.9 41.0 0.9
(6)自分の立ち位置を確認する 10.1 40.5 48.5 0.9
*「国語に関する世論調査」とは、文化庁が平成7年から毎年実施しているもので、日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査し、国語施策の立案に資するとともに、国民の国語に関する興味・関心を喚起することが調査目的。調査対象は、全国16歳以上の男女。今回の調査時期は平成30年3月。3,579人が調査対象となり、有効回答数は2022人(56.5%)

(1)ほぼほぼ完成している←主に40代以下の表現?

「聞いたことがない」は、60代以上で他の年代より高く、70歳以上で最も高く59.3%となっている。「聞いたことはあるが使うことはない」は、50代で他の年代より高く52.5%となっている。「使うことがある」は、40代以下で他の年代より高く4割台半ばから6割強となっており、30代以下で「聞いたことはあるが使うことはない」を上回っている。

(2)開始の時期を後ろ倒しにする←70歳以上は半数以上が「聞いたことがない」

「聞いたことがない」は、70歳以上で他の年代より高く55.9%となっている。「聞いたことはあるが使うことはない」は、年代が下がる従って高くなる傾向が見られ、50代以下で「聞いたことがない」を上回り、16歳〜19歳でもっとも高く63.9%となっている。「使うことがある」は、20〜50代で他の年代より高く1割台後半となっている。

(3)上から目線の言い方をされた←どの年代でも「聞いたことがある」

「聞いたことがない」は、すべての年代で1割未満となっている。「聞いたことはあるが使うことはない」は、年代が上がるに従って高くなり、60代で44.0%、70歳以上で59.9%となっている。一方、「使うことがある」は、年代が下がるに従って高くなる傾向が見られ、60代以下で「聞いたことはあるが使うことはない」を上回っており、50代で6割台半ば、20〜40代で7割台、16〜19歳で8割強となっている。

(4)彼とはタメ口で話をする←70歳以上は3割強は「聞いたことがない」

年齢別に見ると、「聞いたことがない」は、70歳以上で他の年代より高く35.1%となっている。「聞いたことはあるが使うことはない」は、16〜19歳から60代にかけて年代が上がるに従って高くなり、60代でも最も高く56.5%、次いで70歳以上で48.7%となっている。「使うことがある」は、年代が下がるに従って高くなる傾向が見られ、特に30代以下で8割台半ばとなっている。

(5)ガチで勝負をする←20代以下では7割が「使うことがある」

「聞いたことがない」は、70歳以上で他の年代より高く29.7%となっている。「聞いたことはあるが使うことはない」は、20代から60代にかけて年代が上がるに従って高くなる。「使うことがある」は、年代が下がるに従って高くなる傾向が見られ、20代以下では7割代後半となっている。

(6)自分の立ち位置を確認する←20〜30代で7割が「使うことがある」

「聞いたことがない」は、70歳以上で他の年代より高く25.7%となっている。「聞いたことはあるが使うことはない」は、20代から70歳以上にかけて年代が上がるに従って高くなり60代以上でも5割台前半となっている。「使うことがある」は、年代が下がるに従って高くなり、特に20〜30代で7割代となっている。