F&Aレポート

F&Aレポート 2017年10月20日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

たった2分間のパワポーズが人生を変える!〜非言語行動(ボディランゲージ)が、自分の心と脳を影響する

 姿勢を2分間変えるだけで、勝てる!強運になる!人生を変えられる!というと、あなたは信じますか?信じられないにしても、試してみる価値はあります。今回は、すごいプレゼンで知られる「TEDトーク」から、興味深い情報をキャッチしましたのでご紹介します。 ※TEDというのはTechnology Entertainment Design の略語で、それらをテーマにしたスピーチフォーラムです。スピーチや会合を通して優秀なアイデアを世界に広め、啓蒙し人々をつなげる活動を行っています。

1.力や支配の非言語行動 動物は体を広げる

 ゴリラやチンパンジー、鳥もコブラも、相手を威嚇するときには体を大きく広げます。これは相手よりも大きく力があることを示すだけでなく、広い空間を占めるためとも言われています。人間も力のある人、または力を感じる瞬間にとる行動は同様です。

 誇らしさの象徴として共通する態度は、腕をVの字に上げ、顎を前に突き出すポーズ。陸上選手がゴールラインのテープを切って勝利したときのポーズです。これは目の不自由な人が、誇らしさのポーズをとるという実験をした際も同じポーズをとったそうです。これをここでは「パワーポーズ」と呼びます。

 一方で、無力だと感じたときはどうでしょうか。体を縮めて丸め、他人と接触しないように自分の面積を小さくします。膝をかかえて小さく座る、うつむいて肩を落としスマホを触るなどです。大事な面接や、緊張を強いられる商談やプレゼンテーションなど、自信のなさがそのまま態度に表れています。

 そしてそれは、その人の印象になります。態度や表情の非言語行動(ボディランゲージ)が他人との関係に影響することは、よく知られています。ハーバード大学で非言語行動が及ぼす作用について、次のような実験が行われました。いずれも70%の精度で予測できます。

・ 診療室での患者と医者のVTR(音声を消して30秒)を見て、この医者が訴えられるかどうかを予想する→訴えられるかどうかは、医者の能力には関係なく(能力が必要ないということではありません)、好感があるかどうか、患者との接し方がどうかの方が大きい。
・ 候補者の顔を1秒見て、議員選や州知事選挙の結果を予想する。

2.パワーポーズが、ストレス反応を強くし積極的、意欲的にさせる

 さらに別の実験ではストレスの多い面接とカジノにおいて、パワーポーズを2分間とったグループと、無力なポーズを2分間とったグループの脳内伝達物質(ホルモン)と行動の違いを調べました。

 その実験によると、パワーポーズをとったグループは全員、テストステロン(男性ホルモン)が高まり、コルチゾール(疲労やストレスのホルモン)が下がりました。

 さらにカジノでは全員、運任せの局面であっても「自分を勝てる」と信じ、掛けに出て強運に乗ることができ、非常にストレスの多い面接(無言の面接)も無事にクリアーできました。一方の無力なポーズをとったチームは、いずれもその逆の結果となりました。

 以上のことから、私たちの考え、感情、行動、生理は、自分の非言語行動の影響を受けることがわかります。

3.運命を好転させる、フリをすることの重要性

 力のある人、影響力のある人は、より断定的で、楽天的、抽象的に考える傾向があります。力はストレスへの反応にも表れます。ある個体がボスになった瞬間に、テストステロンが上がり、コルチゾールが下がるというデータもあります。役割の変化も心を形作り得るのです。

 このことから、私たちは「フリをする」ことで、心を変えることができるといえます。大事な勝負のかかるシーンでは、人目を避けて、2分間のパワーポーズ(腕をV字に上げて、顎を上げ、ゴールラインのテープを切るポーズ)をとってみましょう。できれば毎日の習慣にしてみてはいかがでしょう。



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