F&Aレポート

F&Aレポート 2017年7月30日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

「鏡」の効用〜「顔の表情が、声の表情になる」

 コールセンターの電話口には「鏡」が置いてあるといいます。人は鏡に自分の顔が映ると、反射的に「見られている自分」を意識し、「良い表情をつくる」のだそうです。その「良い表情」が、そのまま「良い声」につながるというのです。

 実際、話し方教室の発声練習も鏡を使います。鏡で「自分の口の開け方」をチェックしながら一音づつ発声すると、頬の筋肉が動き、口がしっかり開き、発音がきれいになります。私たちは、普段「口を開けてしゃべっているようで、口が開いていない」のです。

 特に、縦の口は開きにくいものです。試しに、自分の指を3本を立てて、縦に口の中に入れてみてください。耳のすぐ前にある顎の骨がカクカクと動くぐらい開けなければいけません。下あごを速やかに下げるイメージです。人によっては顎が痛くなるという人もいます。発声練習は筋トレと同じです。多少負荷をかけて動かすことで、頬の筋肉や腹筋、背筋が鍛えられます。鏡があれば、口を開けることに集中できます。また、口が開けば、声のトーンも明るく「表情のある声」になります。まさに一石二鳥です。

 ともすれば、私たちはよほど指摘されない限り、無表情な声でやり過ごしています。これでは、伝わるものも伝わりません。

 電話口に鏡をセットしてみましょう。電話口だけでなく、キッチンやリビング、パソコンの周辺にもさりげなく鏡をセットすれば、イヤでも自分の表情を客観的にチェックすることができます。

 どうかお忘れなく「顔の表情は、そのまま声の表情になる」のです。

 街中を歩いていて、何気なく目をやったショーウィンドーに自分の姿が映り、咄嗟に背筋が伸びたという経験は誰にもあるはずです。

 鏡は「見られている」意識を高め、無言の警告を与えてくれるのです。100回の注意よりも効き目があるかもしれません。



ウィズダムスクール松山分校