F&Aレポート

F&Aレポート 2017年7月10日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

「エチケット」と「マナー」の違いは?

 私たちが普段何気なく口にしている「エチケット」と「マナー」。両者に違いはあるのでしょうか?

 もともと「エチケット」はフランス語「etiquette」で、「名札、値札、ラベル」「(公式の場での)儀礼、礼儀作法」という意味です。昔、フランスの宮廷では、宮中の壁に訪問者の取るべき行動、禁止事項などを指示した札=エチケットが貼られていて、その指示に従わないと、「エチケットを知らない!」と非難されたそうです。そこから、「エチケット」は守るべき礼儀、というような意味に転じたと言われています。(NHK気になることば 新潮文庫

 一方のマナーは、英語「manner」です。辞書には「方法、やり方、態度、物腰」「行儀、作法、身だしなみ」などとあります。そもそも「manner」とは「手」を意味するラテン語に由来すると言われ、「手で扱う方法」というのが本来の意味です。そこから、行儀、作法という意味で使われるようになったのです。

 「エチケット」と「マナー」。二つの意味はほぼ同じですが、私たちは、この二つを細やかに使い分けていることもあります。

 たとえば、「くしゃみをするときは手で口をふさぐ」「人前でゲップをしない」などは、「エチケット」です。他人に迷惑をかけない心遣い、心配り、、、といったような意味で使われることが多いのではないでしょうか。

 また、「マナー」は、「テーブルマナー」「交通マナー」「ビジネスマナー」「喫煙マナー」などがあります。シーンとしては、「エチケット」が「個」だとしたら、「マナー」は「公」のルールや、良識といった方がふさわしいようです。「マナー」は、相手のため…というよりも、習慣や風習を指していると考えられます。集団や社会の中でどのような態度や行為をとるか、というような意味で使われています。

 私たちは「エチケット」と「マナー」を取り入れ、微妙な使い分けをしているのです。



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