F&Aレポート

F&Aレポート 2017年6月30日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

話し方教室Q&A 〜受講生のノートから

「あがりを直す話し方教室」(NHKカルチャー)では、毎回ノートをとってもらい、学んだことや気づきを記録してもらいます。さらに、そのノートを定期的に提出してもらい、個々人の質問や感想に応えるということをしています。受講生は大学生から社会人、主婦、シニアまで、まさに老若男女です。質問をみると、男女差や立場、年のちがいなどは関係なく、多くの人が似たようなことで悩んでいるのがわかります。今回は、受講生のノートから質問と回答をご紹介します。

Q1、即興スピーチが苦手です。会議などで、突然準備していない質問などを受けると、頭が真っ白になります。何か対策はあるでしょうか。

A1、まずは落ち着いて、質問を確認しましょう。「今のご質問は、○○○の△△についてということでよろしいですか?」というように。その間に、頭の中を少し整理します。次に、そのものズバリの回答ができるときはそれでいいのですが、「ズバリの回答」が浮かばないときは困りますね。そんな時の対応策として、、、

(1) たとえば「環境問題についてどう考えますか?」というような、大きなテーマで質問が来た場合は、スポットを小さくします。短い時間で「環境問題」のすべてについて回答するのは無理な話です。たとえば、「私」をつけて体験談や考えを述べましょう。「私が取り組んでいる環境問題」「私が考える環境問題」などです。スポットを小さくしてやると、話すべきこと、話せることが浮かび上がってきます。

(2) 応え方を工夫しましょう。「ご質問の○○については、いますぐ詳細がわかりかねますが、■■の部分までならお答えできますがいかがでしょうか」など、即「わかりません」「できません」「調べていません」は言わない。その上で「あらためてお調べして回答します」などと対応すれば、印象は変わります。

Q2、スピーチやプレゼンなどの時間の感覚がよくわかりません。いつも、早く終わったり、長過ぎたりしてしまいます。これは練習をして身につけるしかないのでしょうか。

A2、だいたい400字詰め原稿用紙1枚の原稿が、1分のボリュームです。まずは、1分の体感をつけましょう。このぐらい話せば1分になるという感覚が身につくと、時間配分はラクになります。そのほかにも、スピーチは終わり方を考えてから話し始めましょう。

 終わり方を決めないまま話し始めると終わることができません。同じ話を繰り返したり、話が急にとんでもないところへ飛んで行ったりして支離滅裂になるおそれがあります。これを「牛の角は後ろから掴め」と言います。牛の角を前から掴んでいると、離した途端に牛が襲いかかるので、いつまでも手を離すことができませんね。「ラスト3分になったらこのフレーズで締める」などがあれば、話しはきれいにまとめることができます。

 また、プレゼンなどは時間が余った場合の対策として、小ネタを準備しておきましょう。1分?2分の小ネタがあれば、慌てることもありません。ちょっとした体験談や、お得な情報などがあれば、聞き手も退屈しません。

Q3、集団面接などで、他の人が自分の言いたい事を先に言ってしまった場合はどうしたらいいのでしょうか。とても焦ります。

A3、自分の意見を、他の人に先に言われたからといって焦ることはありません。むしろ

ラッキーと思ってください。「先ほど○○さんがおっしゃったように、私も△△のように考えます」とか、「皆さんが言われたことと重なるのですが、私は△△と考えています。ただ一点補足するなら、、、」というように、他の人の発言に上手く乗っかっていけばいいのです。

 さらにこれは、「他の人の話をしっかり聞いている」ということにもつながり、高評価につながることもあります。蛇足ですが、面接のときは発言内容だけでなく全体を見られています。声の大きさやトーンはもちろん、態度、表情、姿勢、他の人の話の聞き方や、待っている間の過ごし方など、総合的に見て、面接官は「あなたという人物を知りたい」と思っているのです。受け答えの善し悪しだけではないことを心得ておきましょう。



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