F&Aレポート

F&Aレポート 2017年2月28日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

縁起のいい数字「三」〜「三顧の礼」とは

 日本では「三」は縁起のいい数とされてきました。「三人寄れば文殊の知恵」「石の上にも三年」「三度目の正直」など「三」がつく格言や諺は多いですね。また、「三種の神器」「御三家」「三大○○」というように「三つ」でくくって表現することもあります。明日から三月にちなんで「三顧の礼」の三顧について調べてみました。

 才能のある人間に力を貸してほしいとき、たとえ自分が目上の立場であったとしても、腰を低くして助力を請うことを「三顧の礼」を尽くすといいます。

 この言葉の発端は、中国の「三国志」のエピソードにあります。後漢が衰退すると曹操、劉備、孫権の三人が精力を伸ばし対立していました。曹操が支配を進める中、劉備は有能な軍師を持たず苦境に立たされていました。そんな中、有能な人材がいると聞かされます。それが諸葛孔明でした。

 劉備は、孔明の草庵を自ら訪ねました。最初に訪ねたとき、孔明は留守でいつ帰るかもわからなかったのでやむなく引き上げました。数日後、劉備は吹雪の中を孔明のもとを訪れます。しかし、またもや留守でした。三度目に訪れたとき、孔明は就寝中でした。劉備は孔明が起きるまで立ったままで待ち、孔明が目を覚ますと、劉備は草庵を出て自分を支えてくれるように頼みます。

 自分のところに三度も足を運んでくれたことに意気を感じ、孔明は申し出を受け入れ、劉備の軍師になったと言われています。このことから何度も足を運んで頼むことを「三顧の礼」というようになりました。

 まったく次元の違う話で恐縮ですが、江戸時代の遊郭吉原も格の高い花魁と馴染みになるまでは、最低三回通わなければならなかったそうです。「初回」「裏」「馴染み」というしきたりを経て、はじめてお客として認められるというわけです。古今東西「三」は節目のひとつです。明日からの三月という節目を難なく過ごしたいですね。



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