F&Aレポート

F&Aレポート 2016年12月30日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

「お金を渡す」マナー

 私事で恐縮ですが、話し方の個人レッスンをした際にレッスン費用(受講費)を、裸の現金でいただくのはどうも気が引けます。レッスンが終わってから財布をおもむろに取り出してお札を数えながら「ハイ、これで」などと言われると、受け取りづらくて仕方ありません。まして、一万円札を出して「お釣りをください」などと言われると困ってしまいます。いずれも有り難いことには変わりないのですが、裸のままの現金を渡されると間が悪いのはなぜでしょうか。

 一番受け取りやすいのは、封筒にちょうどの金額を入れて封をしないで渡していただくことです。子供の頃の習い事の月謝袋と同じような感覚です。これだと封筒の受け渡しになるので受け取りやすく、それでいてレッスン費用を事前にご準備いただいていたのだという、何か小さな喜びと安心感のようなものがあるのです。

 目の前で財布から出されると懐具合をかいま見るようで、なぜか心苦しく感じてしまいます。この感覚は日本人ならではなのでしょう。日本では、スーパーやコンビニでさえ、お金の受け渡しにはトレーがありますので。

 海外では、たとえば音楽のレッスンを受けた際に袋に現金を入れて渡すと、面倒くさいからといって嫌がられると聞きます。また、その現金は、くしゃくしゃとたたんでポケットに入れるとも聞いたことがあります。

 私が利用する美容院は、いつもレジに新札が準備されていて、お釣りは常に新札です。なぜいつも新札を用意されているのかと尋ねると「気持ちがいいから」だそうです。そこは、若い女性二人が切り盛りする小さな美容院ですが、開店当初からレジには新札を準備することを決めていて、毎日続けているということでした。

 忘年会や新年会でも、会費ちょうどのお金を準備して来る人とそうでない人がいます。会費を集める幹事としては、きっちりと準備して来る人は非常にありがたいものです。

 些細なことですが、お金の渡し方には人柄が表れるなあと感じる今日この頃です。



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