F&Aレポート

F&Aレポート 2016年12月10日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

約束の時間に関する“設定”を変えない人

 たとえば、駅前の待ち合わせで約束の時間は10時です。あなたは何時に駅前に到着しますか?5分前、10分前?それとも時間ピッタリの設定で動きますか?

 これが社長または、大事なクライアントとの待ち合わせなら何時に設定しますか?さらに部下や友人、家族の約束ならどうでしょう?また、お店の予約ならどうでしょうか?

 相手がだれであろうと、どんな状況であろうと、設定時間が変わらないという人はどれぐらいいるでしょうか。自分にとってのメリット、デメリット。自分が優位な立場か否か。そんなことで設定時間の見積もりが変わることってありませんか?

 私は仕事柄、20年以上セミナーや研修を主催しています。毎月のように数十名の人を集めて講師の先生を招き講演会などをします。すると、面白いことがわかってきました。それは何かと言うと、「遅れる人は必ず遅れる」のです。仮にAさんとしましょう。Aさんは、10回のうち8回は遅れます。それもたいてい5分とか10分といった時間です。

 あるとき別の主催者の記念行事があり、スタッフとしてお手伝いしていたときのこと、その記念行事の乾杯挨拶を誰にお願いしようかという話しになりました。少し格式の高いあらたまった行事です。誰かが「Aさんがいいのでは?」と発言しました。すると、他の誰かが「いや、Aさんはたいてい遅れてくることが多いから別の人にお願いしたほうがいい」と言ったのです。

 私はそれを聞いて、ただ5分、10分の遅れが、その後どんなに時間を積み重ねても挽回できないぐらい、何か大きなものを失っているのだという気がしました。

 Aさんが、他の人に比べて特段忙しいわけではないと思うのです。そういう行動パターンになっているのでしょう。ただ、そんなAさんでも、大事なお客様との約束は遅れないでしょう。そこに、その人の持つ本質とか品性みたいなものが表れると思うのです。

 自分の不利、有利に関わらず、約束の時間に対する設定を変えない努力をしようとあらためて反省した出来事でした。



ウィズダムスクール松山分校