F&Aレポート

F&Aレポート 2016年3月30日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

言い訳をしないスピーチ「ひとことで言うなら」

 先日、私の主催する話し方教室で、半期に一度の「スピーチ発表会」をしました。それは、あるテーマに基づいて1分30秒から2分の話にまとめるというものでした。およそ40名ほどの人数が参加し、それぞれスピーチを披露してくれたのですが、非常に気になったことがありました。

 それは、多くの人が「言い訳から入り」、半分以上時間が過ぎたころに、本題に入るというパターンになっていることでした。

 たとえば「このたびテーマで、なにを話していいのかわからず、いろいろ悩みましたが、、、」といった言い訳です。聞いている側は少しも面白くありません。また、言い訳から入ると、スピーチがいたずらに長くなりがちです。

 「ああでもない、こうでもない」と、さんざん前置きをしておいて、「というわけで、○○についてお話することにしました」とくるのです。だったら、ヘタな前置きはせず、そこから話してくれればいいのに!と、思ってしまいます。こういう構成になってしまうと、聞き手も疲れて退屈になってきます。

 結婚披露宴や、歓送迎会などでも、こういったパターンはよくみかけます。スピーチが上手くいかなかったときのための「保険」をかけておいてから話し始める。

 スポーツ選手が試合前に、「今日は、右膝の状態がよくなくて、コンディションが悪いのです」などと、不調を口にしておいて、試合結果が悪ければ「不調だから仕方ないね」ということにして、万が一、結果が良ければ「不調なのにすごいね」と言わしめるのと似ています。

 準備不足のスピーチなら、せめて時間は短い方が好まれます。思い切って本題から入りましょう。「ひとこと」で言えないのなら、内容を絞り切れずまとまっていないということです。どうしても言い訳をしたいなら、最後に付け加えましょう。「準備不足で、甚だ簡単ですが、私のご挨拶とさせていただきます」と。



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