F&Aレポート
季節感ある話題が、心を和ませる
前回のレポートで、「季節感のある手紙、時候の挨拶」を特集しました。一見、本題には関係なく意味のないことのように思えるかもしれませんが、男女問わず、「季節の話題」を自然に提供できる人は「大人度」を感じます。
しかし、これが慣れない人には意外に難しいのです。徒然草では、「風流を解さない男は田舎者」とこき下ろしています。手紙同様、会議や商談の前に、季節の話題があると心が和み、人柄を感じます。いくつかご紹介したいと思います。
●「キンモクセイが咲いていました。甘い香りがしました。芳香剤のキンモクセイの香りとはまったく違います。本物の香りと、人工的な香りは、天と地ほど違います。やっぱり本物はいいですね。私たちも『本物』と言われるようになりたいですね」
●「先日、秋祭りがありました。夜になると神社の境内に神楽が来てにぎやかでした。太鼓に笛に遅くまで盛り上がっていました。私は神楽について詳しいことはよくわかりませんが、最近では若い人も神楽好きの人が増えていると聞きます。お年寄りから小さい子どもたちまで、神楽を見ることでコミュニケーションがあり、地域の一体感を感じるというのはいいなあと思いました。伝統芸能のパワーって素晴らしいですね」
●「萩の花が咲いています。萩の季節に食べるから『おはぎ』、牡丹の季節に食べるから『ぼたも』だそうです。『おはぎ』も『ぼたもち』もほぼ同じ食べ物です。今日はこのミーティングのあとに、皆で食べましょう。差し入れをいただいています」
●「収穫の季節です。米、きのこ、りんご、栗、さんま…。海に山に実り豊かな季節です。うちの会社も収穫の季節にしたいですね。これからの会議も“実り多い”ものになりますように、皆さん宜しくお願いします」など。一言いかがでしょうか。