F&Aレポート

F&Aレポート 2015年6月10日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

6月10日 時の記念日 時間に関わるコミュニケーション

 時の記念日の由来は、天智天皇の時代に遡ります。671年旧暦4月25日、日本初の時計(水時計)が鐘を打ちました。現在の暦では6月10日にあたることから今日は「時の記念日」とされました。1920年東京天文台と生活改善同盟会によって、日本国民に「時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化をはかろう」と、時間の大切さを尊重する意識を広めるために制定されました。

 「欧米並みに生活の改善…」と唄われているところに、当時が偲ばれますが、もともと時間にはとてもおおらかだった日本人が、世界一時間に厳しい国民になったのは、ここ80年ほどのことだという専門家もいます。現代では、時間に関わるコミュニケーションは慎重に扱いたいものです。

1.「ビジネスはスマホではなく腕時計」
 スーツの袖口に腕時計があると邪魔になるという理由と、スマホがあれば腕時計は必要ないなどの理由で、最近の若い人は腕時計をしない人も少なくありません。しかし、商談や打ち合わせ等のビジネスシーンにおいて、時間を確かめるためにいちいちスマホをチェックするというのはNG行為です。そのような行為は、メールや電話に気を取られている落ち着きのない態度に見られてしまう可能性もあります。

2.「リアルタイムを示す」
 「しばらくお待ちください」「今日中に仕上げます」「午後一にお届けします」というような表現はあいまいで信頼を損ねることもあります。「10分程度」「今日の正午までに」「午後1時に」というリアルタイムを伝える方が、お互い間違いがなくて済みます。また、リアルな時間を提示することで、言った側にも時間に対する緊張感が生まれます。これは「お互いの時間を大切にする」という思いやりの表れでもあります。