F&Aレポート

F&Aレポート 2015年4月30日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

正しい「万歳三唱」と「一丁締め・一本締め」

 宴会の席の中締めで、「宴もたけなわですが…」と切り出される中締め挨拶。中締めとは、宴会終了前の区切りとして、閉会の挨拶前に行うセレモニーのようなものです。閉会挨拶の10分程度前に行われることもあれば、20分前ということもあります。厳密に閉会前○分というのはありません。ただ、中締めが行われれば、「帰りたい人は帰って良い」という暗黙のルールがあります。

 その中締めの儀式で、一般的に行われるのが「万歳三唱」「一丁締め・一本締め」です。いずれも正しいやり方がありますので、マスターしてみましょう。

<万歳三唱>
 「バンザーイ、バンザーイ、バンザーイ」のかけ声に合わせて、両腕を頭上に真っ直ぐ上げます。このとき、手のひらがどちらに向いていますか?

 両手のひらが、正面に向いているのは間違いです。手のひらを内側に向けます。手のひらが正面に向くのは「降参」の意味になります。腕をまっすぐにして、手のひらを内側に向けて、勢い良く万歳をしましょう。

<一丁締めと一本締め>
 同じく中締めのシーンで「それでは、一本締めで締めくくりましょう」などと言って「よーっ、パン」と、両手を合わせるのは、間違いです。

 「一本締め」ならば、「タタタン、タタタン、タタタンタン」というリズムを1回だけやります。これを3回やると「3本締め」になります。

 「よーっ、パン」は一本締めではなく、正しくは「一丁締め」です。さらに、一丁締めはあらたまったシーンでは使えない、略式の締め方です。身内だけのラフな会合であれば問題ありませんが、フォーマルなシーンでは相応しくないので、上手く使い分けができるといいですね。