F&Aレポート

F&Aレポート 2015年2月28日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

私の幸せは、私が決める。〜何があっても「自分をまるごと信じて」生きる

世界一成功することが難しいと言われるニューヨークで、夢の実現に向け、強く美しく、男よりも男前に生きる日本の女性企業家であるエリカ氏。外資系企業でビジネスの土台を築き、2003年単身NYへ。2011年、NYで起業。「Erica in Style,Inc.」を設立。世界にただひとつの楽な履き心地の新機能レッグウエアを開発、日米で意匠権3つを獲得。構想、製造工場・素材探し、製造、流通まですべて自らで行い、グローバル展開を果たす。日本展開では、一人で高島屋の門を叩き、商談成立へ。高島屋のセレクトショップ「STYLE&EDIT」全国6店舗にて取り扱い中。■そんなエリカ氏の著書「ニューヨークの女性の『自分を信じて輝く』方法」には、夢が遠く感じる日も、つらく厳しいときも、「私なら絶対できる!」とエールを送り続けることの大切さと、そのノウハウが満載である。明日に向かって生きる人なら、女性だけでなく、男性も大いに刺激を受けそうな一冊をご紹介したい。(「ニューヨークの女性の『自分を信じて輝く』方法」エリカ著 大和書房

★すべての試練は幸せに続いている

(1)自分をまるごと信じて生きる
 自分を信じる。それを難しく感じていらっしゃいますか?

 自分を信じるのに大切なのは、自分と他人を比較しないこと。人との違いを恐れず自分の個性を大切に自分らしく生きること。どんな逆境の中でもあきらめずに努力すること。信念を持つこと。

 そして、成功や失敗、うれしいことや悲しいこと、誇れる気持ちや劣等感、自慢したくなることやコンプレックスなど、これまで起こったすべての経験を糧に人生を歩んでいくことが、自分を信じることにつながっていきます。

(2)自分に問いかけて、自分を諭(さと)す
 私が心から尊敬する、故ネルソン・マンデラ氏の言葉に、自分を信じる一歩を歩み出すヒントがあります。ノーベル平和賞を受賞したマンデラ氏は、アパルトヘイト(人種隔離政策)と戦い、27年もの獄中生活を経て人種間の融和に尽くしました。1994年の、マンデラ氏の南アフリカ共和国大統領就任演説の一節です。

我々は自分に問いかける。
自分ごときが賢く、優雅で美しく
才能あふれた素晴らしい人間であろうはずがないではないか?
だが、そうあってはなぜいけない?
 白人優位の人種差別の政策の中で闘いながら生きてきたマンデラ氏のこの言葉を聞いた時、大粒の涙がこぼれました。自分を信じること、希望を持つことから遠くかけ離れて生きざるを得なかった国民へのメッセージは、私たちの心にも響きます。

「自分に問いかけてみる」、これが大切なのです。過去のつらい出来事やトラウマで自分を洗脳してしまうのではなく、「本当にそう思っているの?」と問いかけることです。

 自分らしい生き方は、自分を信じることから始まります。

 誰も信じてくれなくても、自分が自分を信じていれば、どんな逆境も乗り越えて進んでいけるものです。「私ならできる。私なら大丈夫」。そう自分に声をかけながら粘り強く努力を続けましょう。成功すれば心から喜び、失敗すればまた自分に声がけし、自分で自分を励ましながらがんばり続ける。これが自分をまるごと信じて生きるということです。

 自分を信じるということは、自分の行動や発言に責任を持つということでもあります。失敗は、誰の責任でもなく100%自分の責任です。これが、自分の人生を自分の責任で生きるということなのですね。泣くのも笑うのも自分。大きく生きるとは、こういうことです。

 嬉しいことがたくさんあれば、幸せ。つらく厳しい出来事に見舞われたときは、それを乗り越える。そうして生きることで、人は強くなれます。

 プラスもあればマイナスもある。春が来れば冬も来る。そんな人生を自分らしくキラッと輝かせながら生きていくのに大切なのが、自分を信じること、自尊心を持つことです。

どんなときも、ただただ自分を信じて歩んでいきましょう。「私なら絶対できる!」と。


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