F&Aレポート
ビジネスの現場でも活用できるメンタルトレーニング 〜「集中力」を高めて成果を出す
メンタルトレーニングといえば、スポーツ界のアスリートの為のものと思われるかもしれませんが、セールスやプレゼンに励むビジネスパーソンにも応用できるノウハウがたくさんあります。ビジネス界で成果をあげてたくましく生き残るためには、少々の失敗にはくじけないメンタルタフネスを身につけることが必要なのです。一流のアスリート達のメンタルトレーニングである、目標設定管理、自信をつける思考パターン、自己暗示、プレッシャーのコントロールなど、どれをとってもビジネスにも共通しています。今回はメンタルトレーニングの「集中力」について特集します。(マンガでわかる メンタルトレーニング 児玉光雄著)
1.上達の鍵は集中力
メンタルスキルの中で、集中力はとても重要な要素です。日々血のにじむような努力を積み重ねても、あるいはいくら才能があっても、肝心の本番で集中できずに不本意な結果に終わることはとてももったいないことです。
集中力とは、目の前の作業に意識を100%絞り込むこと。集中力の本質を理解し、トレーニングによって集中力を高めることにより、あなたの集中力を確実にレベルアップさせることができます。
私たちの脳が同時に2つの意識を浮かび上がらせることは、事実上不可能です。
例えばゴルフで、ボールを打つ瞬間に「このホールをパーであがることができればいいのになあ」という雑念が浮かび上がってくれば、このショットはOBゾーンに消えていく運命にあります。ボールを打つ時の理想的な心理状態は無の境地であるべきです。
そのために集中力を高めるトレーニングが存在します。たとえ雑念が浮かんできても、目の前の動作に意識を絞り込むことができれば、あなたはかなり高い集中状態を維持することができます。ここであなたの現状の集中レベルをチェックしてみましょう。
<集中力チェック:以下の質問に素直に答えて最適な数字に○をつけてください>
はい いいえ 総得点集中力チェック用紙による評価
1、自分は何事も没頭するタイプだ 4 3 2 1 2、仕事の途中で感情的になることがある 1 2 3 4 3、自分は飽きっぽい性格である 1 2 3 4 4、集中力の重要性を自覚している 4 3 2 1 5、最近ストレスを感じることが多い 1 2 3 4 6、気分転換のテクニックを知っている 4 3 2 1 7、ビジネスマンとして恐怖や不安を抱えている 1 2 3 4 8、意識的にリラックスする工夫をしている 4 3 2 1 9、困難かつ厳しい状況で集中力が途切れることがある 1 2 3 4 10、集中力を高める具体的なトレーニングを知っている 4 3 2 1 11、いま夢中になっていることがある 4 3 2 1 12、単純な仕事でも最後まで集中を切らさない 4 3 2 1 13、目お前の仕事に集中できないことがある 1 2 3 4 14、現在仕事に悪影響を及ぼすような悩みを抱えている 1 2 3 4 15、自分は楽観主義者である 4 3 2 1 16、集中力を高める具体的なトレーニングを行っている 4 2 2 1 17、否定的な独り言をいう癖がある 1 2 3 4 18、失敗を引きずることがある 1 2 3 4 19、仕事中に集中力を切らさない自信がある 4 3 2 1 20、周囲の雑音が気になって仕事に支障をきたすことがある 1 2 3 4
70点以上 あなたの集中力は最高レベルです
57〜69点 あなたの集中力はすぐれています
44〜56点 あなたの集中力は平均レベルです
31〜43点 あなたの集中力はやや不足しています
30点以下 あなたの集中力は明らかに不足しています
2.「視線コントロール」トレーニングが集中力を高める
集中力のレベルと視線の動きはとても深い関連性があります。感情的にイラついている時、不安を抱えている時、視線はあちこちに動きます。逆に視線を一点に定めると、集中力が上がります。これはビジネスの現場でも活用できます。たとえば会議の直前に、時々自分の人差し指の先端に10秒間視線を固定させることにより、集中力を高めて会議に臨めるのです。さらにもう一歩この作業を進めて集中力を高める方法として人差し指の先と、遠くの風景を1秒ごとに視線を行き来させてください。このとき、それぞれの対象物にしっかり焦点を合わせるように意識します。眼球筋肉のフィットネスを実現し、疲れも解消し集中しやすくなります。☆集中力トレーニングはその他さまざまあります。機会をみてご紹介します。